文楽人形遣いの吉田幸助さん、五代玉助襲名へ 53年ぶり名跡復活

吉田幸助さん
吉田幸助さん

 文楽協会などは31日、人形浄瑠璃文楽座の人形遣い、吉田幸助さん(50)が平成30年4月、スケールの大きな立役(男役)遣いだった祖父の三代吉田玉助(たますけ)の名跡を継ぎ、五代吉田玉助を襲名すると発表した。四代玉助の名跡は、幸助さんの亡父の吉田玉幸に追贈される。玉助の名跡が復活するのは53年ぶり。

 幸助さんは昭和55年、玉幸に入門し、翌年に初舞台を踏んだ。立役遣いとして早くから注目され、近年は大役をつとめる機会も多い。咲くやこの花賞、大阪文化祭賞奨励賞などを受賞している。

 襲名披露公演は30年4月に大阪・国立文楽劇場、翌5月に東京・国立劇場小劇場で行われる。

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