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池乃めだか「猫まね」「保安官のロバートです」永遠にちっさいおっさん

【芸能プレミアム】池乃めだか「猫まね」「保安官のロバートです」永遠にちっさいおっさん
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 「自分なりに艪(ろ)をこいだわけでも、かじを取ったわけでもなく、よう頑張ったなあという思いもなく、流されるままここまで来たという感じです」

 芸能生活50周年をそう振り返る。一流の照れもあるだろうが、てらいのない言葉が逆に、起伏の激しかった半生を思い起こさせる。

 物心ついたときに父はおらず、残った母と兄とも縁薄く、中学時代から天涯孤独だった。卒業後、大手家電メーカーに就職。その職場で、女流漫才の第一人者「海原お浜・小浜」の小浜の長男でのちに漫才コンビを組む「海原かける」と出会った。

 同僚を笑わせたりするのが得意とはいえ、「小浜」の名前すら知らない。一方で、単調な会社勤めに飽き始めていた。「えい、ままよ」と、かけるに小浜を紹介してもらい、たまたま居合わせた正司玲児率いるコミックバンドの一員としてお笑い界に滑り込んだ。

  ■  ■  ■

 ところが、バンドはわずか1年半で解散。小浜に請われ、すでに漫才を始めていたかけると「3代目めぐる」としてコンビを結成。しゃべくり漫才で頭角を現し将来を期待されたが、これも、かけるが突然「スポーツ用品店をやる」と言い出して8年半で解散した。

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