山陰両県は13日、西高東低の冬型の気圧配置となり強い寒気が流れ込み、各地で今季一番の寒さを記録した。中国地方最高峰の大山(1729メートル)で今季の初冠雪が確認された。初冠雪は平年より9日、昨年より19日遅い。
松江、鳥取両地方気象台によると中国地方の上空約5500メートルに氷点下30度以下の寒気が流れ込んだ。13日午後7時時点の最低気温は茶屋(鳥取県日南町)0・4度▽松江6・1度▽鳥取6・0度-など。山陰両県29観測点のうち27地点で今季最低を記録し、最高気温は山陰両県で12月並みとなった。
大山は中腹辺りまで雪化粧した。鳥取県大山町観光課によると、山頂部は約30センチの積雪とみている。博労座周辺(鳥取県大山町大山)も13センチ積もり、大山観光局職員の足立朋子さん(47)は「山頂部の初冠雪と博労座周辺の初積雪が同じ日なのは初めてだ」と驚いていた。
全国各地も同様に冷え込んだ。先週までは最高気温が25度以上の夏日を記録した地域もあったが、一転して気温が下がり、午後2時までに全国915の観測点のうち449地点で今季の最低気温を観測した。 (黒崎真依、中村和磨)