万灯を高々と掲げる担ぎ手=米子市明治町
万灯を高々と掲げる担ぎ手=米子市明治町

 商都・米子市の夏を彩る「第50回米子がいな祭」が19日、始まった。JR米子駅前の目抜き通りでは、約50個の提灯(ちょうちん)を長大なさおにつり下げた「がいな万灯」がずらりと並び、法被姿の担ぎ手がさおを手のひらから額や肩に乗せ替える妙技を披露。踊りのパレードとともに見物客を沸かせた。

 万灯の多くは10メートル前後の高さがあり、地元の企業や団体などが35基を繰り出した。沿道には大勢の市民が詰めかけ、夕闇に映える提灯を見つめながら次々と披露される技に割れんばかりの拍手と歓声を送った。

 ステージや通りで舞い踊る「がいなCON」には約100組が出場。伝統の「がいな太鼓」も迫力の音色を響かせた。

 祭りは官民でつくる振興会が主催。最終日の20日は50回の節目を記念して、駅前の特設ステージで午後1時に、女優の山本舞香さん(米子市出身)や格闘家の武尊(たける)さん(同)、タレントのイモトアヤコさん(伯耆町出身)らが登場するほか、午後8時から米子港で1万発の花火を打ち上げる。   (井上誉文)万灯を高々と掲げる担ぎ手=米子市明治町