中国地方最高峰・大山(1729メートル)の山開きが5日にあった。登山愛好家や家族連れらが国の天然記念物ダイセンキャラボクや西日本最大級のブナ林などを眺め、山歩きを楽しんだ。山開きの様子を写真で紹介する。(米子総局・岩垣梨花)
朝から色とりどりのウエアを着た登山客が次々と登り始め、標高1709メートルの弥山を目指した。山頂では2019年以来、3年ぶりに神事があり、関係者らが夏山登山の安全を祈願した。雨が心配されたが、幸い曇り空で登山客はひと安心していた。
山頂にたどりついた登山客は日本海や弓浜半島などの絶景を楽しみながら湯を沸かしてカップラーメンをすするなど、思い思いの時間を過ごした。山頂付近の植生を保護するための木道では多くの登山客が行き交い、にぎわった。
今シーズンから登山道の補修費などに充てられる入山協力金の徴収が始まった。寄付は任意で、夏山期間中で1回500円、複数回は3千円を目安に設定する。米子市河崎の歯科医師家原猛さん(64)は「年に10回以上は登る。環境保全に役立ててほしい」と話し、3千円を入れた。