北朝鮮による拉致被害者の早期救出に向けて、「救う会佐賀」が開いた署名活動=県庁県民ホール

 北朝鮮による拉致被害者の早期救出を目指し、支援団体「救う会佐賀」(大原巖会長)の関係者が15日、佐賀県庁で署名活動を実施した。15日は1977年11月、新潟市立中学1年だった横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致された日で、45年がたつ。拉致被害者の情報や経緯を伝えるパネル展も開き、一日も早い解決を訴えた。

 県民ホールには「拉致被害者の一日も早い救出を!」と書かれた青色ののぼり旗が掲げられ、来庁者や県職員らが次々に署名に応じていた。この日は286筆が集まり、後日、政府に提出するという。大原会長(84)は「実効性のある対応を、超党派で取り組んでもらえるよう、国に声を届けたい」と話した。

 政府が拉致被害者として認定しているのは17人で、このうち5人が2002年に帰国した。拉致された可能性が排除できないとして、各都道府県警が捜査、調査している行方不明者は871人で、佐賀県警関係は7人となっている。(大橋諒)