里見義堯(よしたか)
発売日
2005年12月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66553-5

里見義堯(よしたか)
北条の野望を打ち砕いた房総の勇将

著者 小川由秋著 《作家》
主な著作 木曽義仲』、『真田幸隆』(PHP研究所)
税込価格 755円(本体価格686円)
内容 里見八犬伝のモデルとなった房総の戦国大名の真実に迫る! 関東制覇を狙う北条に、敢然と挑んだ勇将・里見義堯の生涯を描く力作長編。



 滝沢馬琴の名作『南総里見八犬伝』で知られる房総の戦国大名・里見家。しかしその実像はこれまで、史実とフィクションの入り混じった八犬伝によって、かえって陰に隠れてしまっていた。本書は、里見家中興の祖・義堯の波瀾万丈の人生を描いた長編小説。

 甥・義豊との骨肉の争いを制して里見家の当主となった義堯は、安房一国を統一、関東制覇を目論む日の出の勢いの北条氏に敢然と立ち向かう。敵味方入り乱れての戦いが続く関東の地で、一時は房総半島全域に勢力を拡大するも、北条氏に二度までも大敗。絶体絶命の窮地に陥るが、そのたびに義堯は家臣一丸となり、不屈の闘志で存亡の危機を乗り越えていった……。

 弱肉強食の覇道が横行する戦国にあって、宿敵・北条氏からも「仁者必ず勇あり」と、その人柄と戦いぶりの見事さを称えられていた里見義堯。北条の野望を阻むとともに、ひたすら領民の安穏と繁栄を願い、戦いに明け暮れた勇将の真実の姿に迫る力作。