大阪市立総合医療センター > ご来院の皆様へ > 診療科部門一覧 > 外科系診療科 > 婦人科<完全予約制> > 適用となる病気
子宮筋腫は女性の30%程度にみられる良性の疾患です。子宮筋腫は発生する部位により漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫に分類されます。これらの筋腫により症状を伴った場合に治療の対象となります。子宮筋腫があるというだけで手術になるわけではありません。
子宮筋腫に対する腹腔鏡手術について
1.子宮に血管収縮剤投与
2.体内にて子宮筋腫摘出
3.子宮筋腫を回収袋に収納
4.子宮を体内にて縫合後
5.臍部より子宮筋腫を回収
若年から高齢の方まで幅広い年齢層にみられます。漿液性•粘液性嚢胞腺腫(卵巣に水や粘液がたまる)、卵巣成熟奇形種(卵巣に脂肪や髪の毛、歯などが生じる)、卵巣チョコレート嚢胞(卵巣内に血液がたまる:子宮内膜症の一種)などがあります。卵巣が捻れたり、破裂した場合には緊急手術が必要となることが多いです。一般的には5~7 cm前後になると手術が必要となります。卵巣はお腹のなかにある臓器のため良性か悪性かは最終的には手術後の病理組織検査によって診断されます。
腹腔鏡手術について
・腹腔鏡下卵巣囊腫摘出術 : 挙児希望のある方、卵巣を残したい方、月経のある方
・腹腔鏡下卵巣、卵管摘出術 : 挙児希望のない方
子宮体がんは子宮の奥にできるがんで、年々増加傾向にあります。診断は子宮内膜細胞診や子宮内膜組織診で診断します。治療は手術が第一選択となることが多いです。
・出血が最もみられる症状です:特に閉経後に少量ずつ長く続く出血がある場合は注意が必要です。
・褐色のおりものなども子宮体がんの症状のことがあり注意が必要です。
・下腹痛や骨盤領域の痛みなどの症状を感じる場合には病気によることもあります。
腹腔鏡下子宮体がん根治術
従来、子宮体がんに対する手術はすべて開腹手術で行われていました。平成26年4月から早期子宮体がんについては、腹腔鏡手術が保険適用となり、当院でも施設認定を取得しております(ただし病気の進行程度や全身状態によっては腹腔鏡手術が不可能な場合があります)。
子宮頸がんは、子宮の入り口にできるがんです。ヒトパピローマウイルスが関連しているといわれています。診断は子宮頸部細胞診、子宮頸部組織診で診断します。治療は手術が第一選択となることが多いです。
・初期の子宮頸がんの時は、症状がないことがあります。
・性行為の際に出血した場合には、病気の部分と接触することによる出血の事があり注意が必要です。
・普段と違うおりものが多くなる場合、月経血の量の増加や月経期間の延長の際には病気による事もあります。
腹腔鏡下子宮頸がん手術
従来、子宮頸がんに対する手術はすべて開腹手術で行われていました。平成30年4月から子宮頸がんについて、腹腔鏡下手術が保険適用となり、当院でも施設認定を取得しております(ただし病気の進行程度や全身状態によっては腹腔鏡手術が不可能な場合があります)。
生殖可能年齢の約15%に子宮内膜症がみられます。原因は不明ですが、月経時の血液が卵管から腹腔内に流れ、卵巣、卵管、腸に付着し子宮内膜症がおこると考えられています。 子宮内膜症とは、子宮内膜が卵巣、直腸、ダクラス窩(子宮後面と直腸全面にできるくぼみのような場所)にできる病気です。
COPYRIGHT © 地方独立行政法人 大阪市民病院機構. ALL RIGHT RESERVED.