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小澤征悦、父・征爾さんを追悼「音楽を愛し、音楽に愛された人生でした」「父の愛した音を聴いて下さい」【コメント全文】

 世界的指揮者の小澤征爾さんが6日、心不全のため東京都内の自宅で死去した。88歳。訃報を受け、息子で俳優の小澤征悦(49)が12日までに所属事務所を通じてコメントを発表した。

小澤征悦 (C)ORICON NewS inc.

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 征悦は「生前、父・小澤征爾がお世話になりました。音楽を愛し、音楽に愛された人生でした。『人は、個が大事だ。その人の個性が、人を動かす』と、親父は常日頃から言っていました」と回顧。「自分は親父から教えられた事が、たくさんあります。言葉で言われたのでなく、その行動で、示してくれました。その信念に恥じぬよう、これからも精進して参りたいと思います」と心境を明かした。

 「小澤征爾の音楽を愛し、共鳴して下さった、たくさんの皆様に感謝します。そしてどうか、父のことを想って下さった時は、父の愛した音を聴いて下さい」と呼びかけ。「それに勝る喜びはないと、息子として感じますし、また父も、はにかみながら『ありがとう』と言うだろうなと、勝手ながら思っています。そこに小澤征爾は、います。感謝」と記した。

 征爾さんは1935年、中国のシャンヤン(旧奉天)生まれ。幼いころからピアノを学び、桐朋学園で齋藤秀雄に指揮を学ぶ。59年、仏ブザンソン指揮者コンクールで第1位を獲得。シャルル・ミュンシュの他、カラヤン、バーンスタインに師事。ニューヨーク・フィル副指揮者、サンフランシスコ響音楽監督などを経て、73年にボストン交響楽団の第13代音楽監督に就任した。

 米国オーケストラ史上でも異例の29年という長期にわたって務め、オーケストラの評価を国際的に高めた。2002年秋には、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任、2010年春まで務めた。日本においては、恩師の齋藤秀雄氏を偲んでサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を1984年に組織。92年より、国際的音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ 松本フェスティバル)」へと発展させ、総監督に就任(〜継続中)。

 ミュージシャンの小沢健二(55)は甥。

■小澤征悦コメント全文
生前、父・小澤征爾がお世話になりました。
音楽を愛し、音楽に愛された人生でした。「人は、個が大事だ。その人の個性が、人を動かす」と、親父は常日頃から言っていました。
自分は親父から教えられた事が、たくさんあります。言葉で言われたのでなく、その行動で、示してくれました。その信念に恥じぬよう、これからも精進して参りたいと思います。
小澤征爾の音楽を愛し、共鳴して下さった、たくさんの皆様に感謝します。そしてどうか、父のことを想って下さった時は、父の愛した音を聴いて下さい。それに勝る喜びはないと、息子として感じますし、また父も、はにかみながら「ありがとう」と言うだろうなと、勝手ながら思っています。そこに小澤征爾は、います。感謝。

小澤征悦

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