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佐々木蔵之介、高橋恭平の「“ヒーロー”は自分自身」の回答に感銘【インタビュー】

 俳優の佐々木蔵之介が、10月24日からMBS/TBSドラマイズムで放送開始、2024年春に映画として公開される『マイホームヒーロー』に主演する。愛する娘を守るべく、娘の彼氏を殺害し、普通のサラリーマンから“犯罪者”となってしまう主人公・鳥栖哲雄を演じる。そしてそんな哲雄に疑いの目を向けて迫るのが、高橋恭平なにわ男子)が演じる半グレ集団の若きエース・間島恭一。初共演となる2人が合同取材に参加し、撮影裏や互いの印象を語った。

『マイホームヒーロー』に主演する佐々木蔵之介 (C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS

『マイホームヒーロー』に主演する佐々木蔵之介 (C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS

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 2017年から『ヤングマガジン』(講談社)で連載中、今年4月にはテレビアニメ化され累計330万部を突破した人気コミック(原作・山川直輝/漫画・朝基まさし)を実写化。鳥栖家の一人娘の零花を齋藤飛鳥、哲雄の妻で、良き理解者・鳥栖歌仙を木村多江が演じている。

■高橋恭平、佐々木蔵之介への暴力シーンがソフトタッチに…「怖すぎてどうしよう」

――オファーを受けた印象を教えてください。

『マイホームヒーロー』に出演する高橋恭平(なにわ男子)(C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS

『マイホームヒーロー』に出演する高橋恭平(なにわ男子)(C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS

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佐々木「まず、原作を拝見して、役者として演じさせていただくことがありがたいなと感じました。犯罪者でありヒーローであるという彼のキャラクターや、ストーリーにもうねりがあり、すごく多面的に描かれていて、これを演じることはおもしろい、ありがたいなと感謝しています」

高橋恭平「僕も率直にめちゃめちゃうれしかった。こういったジャンルが好きでよく観ていたりもしたのでうれしかったです。恭一は知れば知るほど面白い役柄ですし、シンプルにワルな役を演じてみたかった。そのなかに優しさや夢だったりする役でもあるので、演じていて楽しかったです」

――原作を読んだ感想はいかがでしたか。

佐々木「まず、平凡なサラリーマンだと思っていた哲雄のスーパーマンぶり。そのバックボーンの詳細が丁寧に漫画で描かれていたので、読むのが面白かったです。ただ、映像にする場合、当然、各方面に色んな制限がかかって来るので、どこまで攻めて行けるのか…とも思いながらも、めちゃくちゃ面白かったですね」

高橋「めちゃくちゃ面白かったです。原作もアニメも観たのですが、話としても新鮮で、ただのサラリーマンと半グレの掛け合いはもちろん、恭一としては鋭い視線、底しれない怖さを、どのように表現していくのかと思いながら、演じるのが楽しみでしかたなかったです」

――初共演となるお互いの印象はいかがでしたか。

『マイホームヒーロー』に主出演する高橋恭平(なにわ男子)(C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS

『マイホームヒーロー』に主出演する高橋恭平(なにわ男子)(C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS

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佐々木「現場で『人見知りなんです』って最初に言ってきたので面白いなって(笑)」

高橋「ファーストタッチが大事なので(笑)。本当に人見知りだということを知ってほしかったんです(笑)」

佐々木「本当にこういう役は演じたことがないということで、現場でも悩みながら役と向き合って取り組んでいる姿はずっと見ていました。多分、「あ、できた」と思ったり、できなくて反省したりを繰り返していたんじゃないかな。」

高橋「あそこできてない、ここできなかった、みたいな…」

佐々木「あと、基本優しいから首しめるとか、殴る蹴るとかの暴力シーンがソフトタッチなんです。先輩にそれ(暴力シーン)をやるというのはなぁ…というのを感じましたね、すごく気を遣ってもらっていた(笑)。」

高橋「終始、ソフトでした。怖すぎてどうしよう、と震えていました。ソフトタッチだったけど慣れてきたのか、自分のなかでこういうやり方だなってみえてきました。蔵之介さんは、関西出身なので1回しゃべっていただくと、カメラが回っていないところでもポロッという一言が面白く、和ませてくれる。もちろん芝居も、アドバイスをくださいますし、僕が悩んでくれたらスッと話しかけてくれる。さすがです。でも、まだ最初の方は人見知りだったので、ガッチガチで蔵之介さんから話しかけられるとビクッとなっていました。すごく緊張しましたが、学ぶところがいっぱいありました。優しいお父さんのような存在です」

――シビアなシーンが続く作品でもありますが、自身で撮影していて『怖いな』と思うことはありましたか。

佐々木「まず現場でメイクすると血のりをほぼ毎回つけられる。なので、「休憩入りまーす」と言われても、顔半分に血のり付いたまま、お弁当を食べなきゃならない。でも、不思議なものでなければないで物足りない。『本当に今日は血のりがなくていいの?』となってしまいます(笑)」

高橋「こんなにワルというかこういう役柄が初めてだったので、メイクや芝居も初めてすぎて良い経験になりました。作品中は嫌なことがなく、すごく演じていても楽しかった。自分のなかでも、こんな若い時にオファーいただけるとは思ってなかったですし、こういう役を演じるならもっと先だと思いました。自分の芝居の幅が広がるきっかけにもなり、うれしいです」

■佐々木蔵之介の“ヒーロー”な一面 高橋恭平「圧倒されました」

『マイホームヒーロー』に出演する高橋恭平(なにわ男子)(C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS

『マイホームヒーロー』に出演する高橋恭平(なにわ男子)(C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS

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――タイトルにちなんで、自身にとってのヒーロー的な存在はいらっしゃいますか。

高橋「自分ですね」

佐々木「思いもしなかった回答がきたな」

高橋「僕、自分が大好きなんです。これは蔵之介さんには言ってなかったんですけど僕は自分が大好き。何事も、ポジティブに、肯定しようという生き方。ちょっと、マイナス思考になったときは。自分はこれできている、自分はカッコいい!とプラス思考に変えています。そういう意味で自分がヒーローです」

――佐々木さんはいかがですか。

佐々木「…自分ですかね。(高橋の話を)聞いていたら自分かなって思いました」

高橋「マジですか。“予想外の答え”って言っていたのに(笑)」

佐々木「きょうも頑張った、と、自分をあげていかないと。『マイホームヒーロー』のタイトル通り。自分がヒーローです」

高橋「まさかかぶっちゃいました。すいません(笑)」

――お互いのヒーローっぽい、かっこいいと思うところはありますか。

高橋「カメラが回っていないところで、他のキャストさん、スタッフさんに話しかけて、笑わせて、『スタート』みたいな。すごいな、と勉強になりました」

――作品の雰囲気にも影響されたんですね。切り替えも感じていたのですか。

高橋「始まると、すごいオーラで役に入っていらっしゃって圧倒されました。蔵之介さんの声が大好きで、みとれていたらあかんと思いなら芝居していたのですが、向かい合ったり、隣同士だったりするシーンもあったので、楽しみつつ緊張しながら学ばせていただきました」

佐々木「高橋くんは、現場の合間に体でリズムを取っているんです。現場でダンスの練習をしているわけじゃないけど、自然と体でリズムをとっていて、そこで自分を調整しているのかな、と彼の本質を見た気がして、カッコよかったです。俺にない部分だなと」

高橋「まさか見られているとは。恥ずかしいです(笑)」

――起きている状況が残酷ではあっても、そのなかに少しコミカルでシュールに落とし込んまれたりするのも今作の魅力のひとつです。

『マイホームヒーロー』に主演する佐々木蔵之介 (C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS

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佐々木「哲雄は瞬間瞬間でなにが最善かを判断し、ここで間違えたら次はどう転ぶかわからないなか、瞬時に判断していく。頭も身体も決して休まずずっと動いている。そのなかで彼を突き動かす芯は家族愛。自分がどうなろうがかまわない気持ちで彼は動いている。そこの気持ちを大事にして、愛情表現はリアリティーがあるんですけど、とんでもない、映像では描けないような(恐ろしい)状況は、怖いという感情を出しつつも、リアリティーを出しすぎると見づらくなる。そこは一周回って面白く見せられたらと、エンタメであることを意識して、演じていました」

――妻役の木村多江さん、娘役の齋藤飛鳥さんとの共演はいかがでしたか。

佐々木「撮影期間中、毎日ボコボコにされているなかで、多江さんが、役(歌仙)と同じように、体調を心配してくださって、それがとてもありがたかったです。娘は僕がどんなことをしたかを知らないから、彼女といるときだけは割と穏やか。今、隣にいる半グレ(高橋)とはピリピリしかなかったので、飛鳥ちゃんとは気の休まるシーンが多くて本当によかったです!あとはずっときつかったもん(笑)」

――高橋さんはお三方の関係性をどうみていましたか。

高橋「歌仙さんも家族愛がしっかりしているからこそ互いに助け合い、試行錯誤して生きていこうというのもわかりますし、零花も、家族のことが大好きで、お父さんに対してツンデレなところもかわいい。ほのぼのできる、いい家庭ですよね。そのまま3人、笑顔で過ごしてほしかったです」

――最後に、視聴者に向けメッセージをお願いします。

高橋「僕個人としても演じてみたかったジャンルを演じさせていただいて、僕を知ってくださっている方々も知らない方々も『この子、こういう役もできるんだ』とか、今までの僕からはギャップがすごくあると思うので、そのギャップを楽しんでいただければ。本当にすばらしい作品ですし、演じていても勉強と楽しいを繰り返していました。回を重ねるごとに、最初は慣れないところもありましたが、大人気原作漫画なので恭一をしっかり演じられているかわからないですが僕なりには精いっぱい頑張ったので観ていただけるとうれしいです」

佐々木「タイトルは“ヒーロー”だけど彼は犯罪者。何が正義で何が悪なのか…彼の中で揺れ動きながらも、“家族への愛”が彼を突き動かし、身体も思考もフル稼働して立ち向かう!その姿がいつしかヒーローに見えてくる。視聴者の皆様には、1秒先がどうなるかわからない展開を見続けて応援して下さればうれしいです」

佐々木蔵之介スタイリスト勝見宜人 (Koa Hole inc.)ヘアメイク晋一焉iIKEDAYA TOKYO)

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  • 『マイホームヒーロー』に主演する佐々木蔵之介 (C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS
  • 『マイホームヒーロー』メインビジュアル(C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS
  • 『マイホームヒーロー』に出演する高橋恭平(なにわ男子)(C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS
  • 『マイホームヒーロー』に主出演する高橋恭平(なにわ男子)(C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS
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  • 『マイホームヒーロー』に主演する佐々木蔵之介 (C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS
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