今年8月までテレビ朝日系で放送された仮面ライダー50周年記念作品『仮面ライダーリバイス』、そして現在放送中の最新作『仮面ライダーギーツ』という2つの作品がクロスオーバーする劇場版最新作『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』が、23日から公開となる。今作では、そこに『仮面ライダー龍騎』も参戦。史上空前の仮面ライダーバトルが繰り広げられる。ORICON NEWSは、『仮面ライダー龍騎』のキャストである城戸真司／仮面ライダー龍騎／仮面ライダーリュウガ役の須賀貴匡（45）、秋山蓮／仮面ライダーナイト役の松田悟志（44）、浅倉威／仮面ライダー王蛇役の萩野崇（49）にインタビューを実施。20周年を迎えた『仮面ライダー龍騎』の感想や、テレビシリーズの名シーンの秘話などについて聞いた。

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■“バトルロワイヤル”の共通点『仮面ライダーギーツ』で感じた20年の進化

――『仮面ライダー龍騎』20周年というタイミングで映画の出演が決まりました。感想を教えてください。

【須賀】20周年という年に最新作の映画に呼ばれるとは全く思っていなかった。本当に、うれしかったですね。

【松田】『仮面ライダーギーツ』が始まる時にバトルロワイヤルなど設定が『仮面ライダー龍騎』と似ている点などもあり、注目していました。1話から、かなり楽しんで見ていました。楽しみながら見ていただけにびっくりした、というのが正直なところです。びっくりしましたし、うれしかったです。

【萩野】同じようにお話をいただいた時に、うれしいなと思いました。2度目のご連絡をいただいた時に「須賀さんも松田さんも出演決定されたので『龍騎』チームは3人で出る」と伝えられました。また、3人一緒になれるのが本当にうれしかったです。楽しみで、ワクワクしました。

――『仮面ライダージオウ』のスピンオフ作品『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』以来の集合となりました。
【須賀】みんな、いいお年になりました（笑）。でも、会うと感覚は変わらないんですよね。

【松田】『仮面ライダー龍騎』を撮っていた時の関係性のままですよね。

【萩野】しかも、我々の初日は大泉の東映の撮影所だったんですけど、それこそ白倉（伸一郎）プロデューサーから、田崎（竜太 ※崎はたつざき）監督から、武部（直美）さんが集まっていました。

【松田】オールスターですよね！

【萩野】我々3人も久しぶりだなと思っていたら当時いた皆さんもカメラの後ろで見ていた。あれも楽しかったね！

【須賀】重鎮たちがね（笑）

【萩野】「（スタッフ側の）写真、撮っといてよ」なんて言って（笑）。それぐらい楽しかったです。

――設定に共通点もある最新作『仮面ライダーギーツ』とコラボした感想はいかがでしたか？
【須賀】先ほど、できあがった映像を少し見せていただいたんですけど、絵のクオリティが僕らがやっていた時より遥かに上がっている。世界観もですけど、クオリティの高さに驚きました。

【松田】バトルロワイヤルものって、みんな好きだと思うんです。ワクワクして。それが本編であるのと同時に「デザイアグランプリ」というグランプリになっているのが垢抜けていいなと思います。“殺し合い”だと血なまぐさいですけど、グランプリといってかなりゲーム感覚でお互いが戦う。武器もシェアしていたりして、今の時代的ですよね。例えば仮面ライダーナイトだったら、ランサーはナイトの武器。仮面ライダー王蛇に奪われて使われることは、ほとんどない。でも、今の『仮面ライダーギーツ』では、1つの武器を誰しもが平等に、たまたま拾った人が使える。シェアする文化は現代的ですよね。

【萩野】『仮面ライダーギーツ』、面白かったです。でも、浅倉威とか仮面ライダー王蛇には似合わない世界だな、と（笑）。参加したら1人だけ、おかしなことになっちゃう（笑）。

【松田】“本職”ですからね（笑）。

【萩野】人と武器をシェアしたり、奪い合うっていうのは面白そう。

■伝説の名シーン裏話　細かすぎるこだわりポイントも「ぜひ、そこを見て！」

――『仮面ライダー龍騎』の印象に残っているシーンはありますか？

【須賀】最終話の1つ前の第49話「叶えたい願い」ですかね。城戸真司が死ぬんですけど、その回は自分にとっては印象的。一応、主人公やらせていただいていたんですけど「最終話まで生き残れないんだ…」と。こういうパターンもあるのか、という衝撃も大きかったです。

【松田】同じく第49話「叶えたい願い」です。城戸真司が死ぬという台本をもらったのはロケバスの中だったんです。衝撃的過ぎて、台本を1回閉じました。でも、『仮面ライダー龍騎』ならやりかねない、という（笑）。破天荒なことをやってきて、その最後の破天荒が「主人公が死ぬ」。あれが『仮面ライダー龍騎』なんだな、と思いました。

【萩野】自分のことになっちゃうけど、1番最初に登場して「イライラするんだよ」というせりふがある。その時に台本で「檻に頭を叩きつける」とあった。長石（多可男）監督から「萩野、それ、どうする？　やる？」と聞かれた。「やりたいです」と言ってやったんです。そしたら「ここに血があった方がいいよね。血、出そうよ。あまり出しすぎたら使えないから、いい感じに出そうよ」って（笑）。

【松田】放送倫理に適った血の量で（笑）。

【萩野】ぜひ、そこを見ていただきたい！　そこまで細かく作り込んでやっていた。ほんとに、うっすらと血が出ているんです！

――個人的には浅倉威のパスタのムール貝を噛み砕くシーンが好きです！
【3人】あった！

【松田】あれから20年ずっと貝は、そのまま食べてるんですよね？

【萩野】おかしいだろ（笑）。あのシーンは、田崎さんのかわいがりだったのかな？（笑）田崎さんは、すごい演出が多かったので。北岡弁護士の事務所に行くときに「浅倉はインターホンは使わない。頭突きだろ」って、強制的にドアを頭突きになった（笑）。

【須賀】でも、それでキャラクター出ますもんね。

【萩野】皆さんのおかげですよ。

【松田】20年経って、『仮面ライダー龍騎』ファンの方に「フォーク食べてた」ってことになってますもんね。貝殻じゃなくて、フォークまで（笑）。

【萩野】言われてましたね（笑）。食べられるわけない（笑）。

――仮面ライダーゾルダのファイナルベント「エンドオブワールド」から身を守るために仮面ライダーガイを盾にした後に言った「近くにいたお前が悪い」は今も語り継がれる名せりふです。

【松田】ガードベントね。

【萩野】ファンの皆さんが名前を付けたんですよね。

【須賀】（浅倉威は）卑怯ですね（笑）。

――『仮面ライダー龍騎』は、先日ある番組でSexy Zoneの中島健人さんが変身ポーズを13種類披露していたことが話題になりました。

【松田】うれしいしかないですよね。世代の第一線を走っている方が、『仮面ライダー龍騎』で育ったという話をテレビでしてくれた。すごいことだと思いました。仮面ライダーオーディンまで変身してましたからね。

【萩野】仮面ライダーオーディンって変身ポーズあったっけ？

【松田】「何もやらないんです」って言って、何もやらない変身ポーズしてました。

【須賀】いくつ変身できます？

【萩野】須賀っち、松田くん、涼平くん、俺の4つはできる。

【松田】俺も、その4つはできるな。

【萩野】あなたは仮面ライダーリュウガも行けるじゃない！

【須賀】確かにそうだ（笑）。

――変身は体が覚えているものですか？

【須賀】仮面ライダー龍騎以外に、仮面ライダーリュウガもありまして。それは圧倒的に変身回数が少ない。今回、どういう変身ポーズだったかを映像で確認しました。

【松田】「俺、勉強してきたんだ」って言ってました（笑）。

【須賀】感覚はわかるけど、形がどういうものだったかがわからなくなって。

【松田】下手したら、ファンの方のが詳しかったりもするので。

【須賀】そうなのよ！　聞くわけにもいかないしね（笑）。

【萩野）多少違っても「20年での進化です」て、うまいこと言えば（笑）。

【須賀】そうです。時代と共に、ちょっとずつ変わっていくんですよ（笑）。

――最後に映画の見どころを

【萩野】全編、見どころだと思います。僕らも参加させていただいている。『仮面ライダー龍騎』、『仮面ライダーリバイス』、『仮面ライダーギーツ』と3タイトルの仮面ライダーが集う三つ巴の戦いを楽しんでいただけたら。

【松田】『仮面ライダーギーツ』、『仮面ライダーリバイス』という今、人気の彼らの中に20年前の作品である僕らが乱入させてもらえる。生き生きと演じさせていただいたので、そのあたりも楽しみにしていただけたらと思います。

【須賀】『仮面ライダーギーツ』、『仮面ライダーリバイス』というキラキラとした若者たちの中に『仮面ライダー龍騎』というオジさんたちが入って頑張ってバトルを繰り広げています（笑）。ぜひ、お楽しみにしていただけたらと思います。

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