TBSの報道番組『報道特集』(毎週土曜 後5:30〜6:50※10月3日は後5:00〜6:20)が、この10月で放送40年を迎える。キャスターの膳場貴子、金平茂紀、日下部正樹からコメントが届いた。
同番組は、『JNN報道特集』として1980年10月に放送開始。同番組の特徴といえば「調査報道」だが、放送開始の1年前に、TBSをキー局とするネットワークJNN各局とアメリカのCBSテレビに報道幹部を派遣。そこで学んだ、独自に取材・調査し報道する「インベスティゲイティブ・レポート」が、後に「調査報道」と訳され、番組の方針のひとつとなった。
1980年10月、『JNN報道特集』第1回のテーマは、「日本買占め・オイルマネー闇の中のルートを追う」だった。料治直矢記者が中東の現地に入り、巨額の資金を動かす財閥当主の豪邸を取材。さらに日本国内で動くエージェントに接触し、その動きに迫った。その後も、日本国内の兵器生産の現場や、宗教団体の動き、兜町の仕手筋など、それまでテレビ報道が入れなかった世界にカメラを向けてきた。
こうした調査報道に取り組むほか、「評論家ではなく当事者の証言を」「賞を取る番組は目指さない」「余計な“飾り”はできるだけ排除する」という番組開始時に打ち出された「4つのコンセプト」を、今も番組の基本姿勢として受け継ぎ、これからも現場にこだわり、独自取材を重ねて、激動する時代と向き合い続ける、としている。
あす3日のテーマは、「聖職者の性的虐待・日本からも上がり始めた訴え」と「コロナ禍の看取り・家族を支えたものは」。(※生放送のため内容が変更になる場合あり)。スポーツキャスターとして入社1年目の齋藤慎太郎アナウンサーが新加入する。
【膳場貴子のコメント】
誰もが情報発信出来る時代、地道な取材を重ね、ひるまず理想を追求する番組作りは『報道特集』の大きな強みです。当事者の言葉を大事にし、調査報道に取り組む。40年貫いてきたこの考え方を胸に、引き継いだバトンの重みを感じながら精一杯走っていきたいと思います。
【金平茂紀のコメント】
(『報道特集』40年の日の朝に)虚より実。見ばえより中身。正義より誠実さ。スタジオより現場。発表より調査。知名度より品格。コンプラより自由。強者に媚びるより弱者と共に。少数派となることをおそれない。…冷や汗で目が覚めたぜ。あ、PCのキーボードによだれが。眠りこけていた。さて、取材に出かけるか。
【日下部正樹のコメント】
「40にして迷わず」と言いますが『報道特集』は今も迷いの中にあります。時代と正面から向き合い、迷い悶える姿勢は番組が続く限り変わりません。僕たちを支えているのは、「人はこうありたい。社会はこうありたい。世界はこうありたい」という理想を背伸びしながら追い求める放送人としての矜持です。
同番組は、『JNN報道特集』として1980年10月に放送開始。同番組の特徴といえば「調査報道」だが、放送開始の1年前に、TBSをキー局とするネットワークJNN各局とアメリカのCBSテレビに報道幹部を派遣。そこで学んだ、独自に取材・調査し報道する「インベスティゲイティブ・レポート」が、後に「調査報道」と訳され、番組の方針のひとつとなった。
1980年10月、『JNN報道特集』第1回のテーマは、「日本買占め・オイルマネー闇の中のルートを追う」だった。料治直矢記者が中東の現地に入り、巨額の資金を動かす財閥当主の豪邸を取材。さらに日本国内で動くエージェントに接触し、その動きに迫った。その後も、日本国内の兵器生産の現場や、宗教団体の動き、兜町の仕手筋など、それまでテレビ報道が入れなかった世界にカメラを向けてきた。
こうした調査報道に取り組むほか、「評論家ではなく当事者の証言を」「賞を取る番組は目指さない」「余計な“飾り”はできるだけ排除する」という番組開始時に打ち出された「4つのコンセプト」を、今も番組の基本姿勢として受け継ぎ、これからも現場にこだわり、独自取材を重ねて、激動する時代と向き合い続ける、としている。
あす3日のテーマは、「聖職者の性的虐待・日本からも上がり始めた訴え」と「コロナ禍の看取り・家族を支えたものは」。(※生放送のため内容が変更になる場合あり)。スポーツキャスターとして入社1年目の齋藤慎太郎アナウンサーが新加入する。
【膳場貴子のコメント】
誰もが情報発信出来る時代、地道な取材を重ね、ひるまず理想を追求する番組作りは『報道特集』の大きな強みです。当事者の言葉を大事にし、調査報道に取り組む。40年貫いてきたこの考え方を胸に、引き継いだバトンの重みを感じながら精一杯走っていきたいと思います。
【金平茂紀のコメント】
(『報道特集』40年の日の朝に)虚より実。見ばえより中身。正義より誠実さ。スタジオより現場。発表より調査。知名度より品格。コンプラより自由。強者に媚びるより弱者と共に。少数派となることをおそれない。…冷や汗で目が覚めたぜ。あ、PCのキーボードによだれが。眠りこけていた。さて、取材に出かけるか。
【日下部正樹のコメント】
「40にして迷わず」と言いますが『報道特集』は今も迷いの中にあります。時代と正面から向き合い、迷い悶える姿勢は番組が続く限り変わりません。僕たちを支えているのは、「人はこうありたい。社会はこうありたい。世界はこうありたい」という理想を背伸びしながら追い求める放送人としての矜持です。
コメントする・見る
2020/10/02