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小川彩佳『NEWS23』反響に感謝 ラジオで語ったキャスターとしての覚悟「溝を超えていく努力を…」

 TBS系の報道番組『NEWS23』のメインキャスターを務めているフリーアナウンサーの小川彩佳が、12日放送のTBSラジオ『ACTION』(月〜金 後3:30〜5:30)に生出演。番組の金曜パーソナリティーであるコラムニストの武田砂鉄氏とともに、『NEWS23』をはじめとしたニュース番組への思いを語った。

小川彩佳アナが12日放送のTBSラジオ『ACTION』に生出演

小川彩佳アナが12日放送のTBSラジオ『ACTION』に生出演

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 6月から『NEWS23』を担当している小川アナは、武田氏から「何か一挙手一投足が報じられたりするじゃないですか、いら立ちますか?」と直球で質問されると「話題にしていただいてありがとうございますと思っております」と返答。昨年10月から今年3月までAbemaTV『AbemaPrime』でメインキャスターを務めていたが「たった半年だったんですけど、されど半年。これまでにない価値観・切り口に触れる半年で、濃厚でしたね。あの半年があったからこそ、今私がここにいられるのだなと。とことん掘り下げられますし、いろんな切り口から、これまで使ったことのない頭の筋肉を使わせていただきました」と感謝した。

 そこから、テレビとネットの関係について話題が及び、武田氏が「テレビが双方向性という言葉を覚えた時に、やたらと視聴者に迎合するというか、“あなたと私は一緒ですよ”というような目線を持ちすぎる気がしていて。例えば、ツイッターの意見を画面の下に流して『こういう意見も私たちは理解していますよ』っていうのを過剰にやると、こちらとしては『いいよ、そこまでこっちの気持ちを汲んでくれなくても』ってなるんですよね」と指摘。小川アナも慎重に言葉を選びながら思いを明かした。

 「やっぱりインターネットとテレビを融合させようっていう動きにいってしまいがちになりますし、それを模索してしまっているところはあります。不特定多数の多種多様な意見をもったみなさんに、一度に情報を発信できるのがテレビの特性なので、もちろん双方向性も大事ですが、こちらから問いを投げかけるのが大事かなという風には感じています」

 小川アナは、故・筑紫哲也さんが『NEWS23』を担当していた頃の思い出にも触れ「さまざまなニュース番組がある中で、筑紫さんの言葉はすごく耳に届いて、胸にもストンと届いてくるなという思いがあったのは覚えていますね。高校生や大学生の多感な時期に、筑紫哲也さんを通してニュースを見ていたような気がします」と回顧。「テレビのメディアが怖いのは、言葉だけじゃないものがだだ漏れになってしまうところ。目の前のニュースにとことん向き合う時間が取れないところもありますけど、その時に放送しているニュースに対しては真摯に向き合っていないと、全部見透かされてバレてしまうんじゃないかなという思いはあります」とキャスターとしての心構えも明かした。

 武田氏が「メディア・マスコミに対して、大雑把な不信感を持っている人が多いような気がする。そういう空気感に対してどういうアプローチが必要か?」と投げかけると「本当に難しいですよね。処方箋はないですし、自分が信じたい情報にのみ心を開く、耳を傾ける人が増えているかもしれないという中で、地道に真摯に丁寧に謙虚に向き合っていくしかない、それを積み重ねていくしかないのかなと。そういう地道さは大切にしないといけない」と言葉に力を込めた。

 また、武田氏が「いわゆるかぎかっこ付きの『女子アナ』的なイメージからどうやって脱却すべきか。要求されているものと、やりたいことの差異を感じたことはない?」と質問すると、小川アナは「テレビ朝日の局員として12年やってきましたけど、この12年でずいぶん変化したなという風には感じます。アナウンサー試験を受ける時に服装が自由だったんですね。どういう服装がいいのかと問うた時に担当の方が『彼氏の実家にあいさつに行く時に、ふさわしいお洋服』という言い方をしたんですよ。多くの方に心地よく受け入れられる服装という意味ではそれもひとつの正解なのかもしれないですけど、改めて振り返ると、それもフィルターがかかっているなという風に感じます」とのエピソードを披露。

 続けて、キャスターとしての覚悟を打ち明けた。「今も23時台のニュース番組を担当しているのが女性キャスターが多いということで、よく23時女の戦いというような書かれ方をすることがしますけど、これもし男性だったらこういうような書かれ方をされなかっただろうなというような感じることがありますね。まだまだ、女性が女性の権利を声高に主張するということに対して、ある種の嫌悪感を覚える方というのも一定層いるという気がしていて。訴えていけばいくほど、そういった方たちとの溝が深まっていく。その溝を超えていく努力をしないといけない中で、どういう発信がゴールに一番近く結びついていくものになるのか、かなり考えながら発信しています」。

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