きのう8日に乃木坂46からの卒業を発表したグループのキャプテン・桜井玲香（25）が一夜明けた9日、都内で行われた舞台『THE BANK ROBBERY！〜ダイヤモンド強奪大作戦〜』公開稽古後の合同取材に参加した。9月1日の東京・明治神宮野球場で開催される『乃木坂46 真夏の全国ツアー2019』最終日をもってグループからの卒業を発表した桜井は「きのう発表させていただいてからのきょうだったので、どんな感じかなと緊張してきたんですけど、カンパニーのみなさん、あたたかく迎えてくれた」と胸をなでおろした。

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　桜井は「アイドルとして出演する舞台がラストということで、ファンの方にも観ていただきたいですし、私を知らない方にも観ていただきたいと思うので、そこはラストスパート、全部かけるつもりで。グループの仕事を上回っちゃうくらい、この舞台にかけたい」と全力を誓うと、同席したキャストからも拍手が。「メンバーに怒られない程度に頑張りますので、見届けていただけたら」と呼びかけた。

　この日は主演の宇宙Six・原嘉孝をはじめ、元木聖也、尾上寛之、しゅはまはるみ、ラブレターズの溜口佑太朗、塚本直毅、大堀こういち、市川しんぺー、田中要次、演出の小林顕作らが参加。

　同舞台はイギリスで大ヒット上演中のコメディーが日本初上陸。1958年のアメリカ・ミネソタを舞台にハンガリー国王子からミネアポリス都市銀行が預かった非常に高価なダイアモンドを巡って、スリ、脱獄囚、泥棒、詐欺師たちが騙し、騙されのサスペンス喜劇を繰り広げる。原がミネアポリスに住むスリの名人、サム・モナハンを、桜井はやり手の結婚詐欺師、カプリス・フリーボーイズを演じる。

　公開けいこでは男を手玉にとるカプリスをキュートな歌とダンスで表現した桜井は「最初は台本いただいて本国の動画を見てカプリスは色気があって大人な感じでいくんだなと思ったら、ことごとく（演出の小林）顕作さんに壊されて…。日本オリジナルができてきてるので、もう少し模索したい。日本でしか見れないカプリスをお見せできれば」と意気込み。

　初の単独主演となる原は「驚きはありましたし、やったことのないコメディーができるのは喜ばしく、たくさんの名だたる役者さんと共演できるのもうれしく、いろんな感情が混ざった不思議な感覚でした」と心境を語るも「僕だけ歌（のシーンが）がなかった」とポツリ。小林が「原くんが歌うのか、歌わないのかが見どころ。まだ歌うには至ってない」と歌唱シーンは未定すると、「すごい歌が下手みたい…」とぼやいて笑いを誘っていた。

　8月2日より東京・新国立劇場、8月16日より大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。