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文楽人形遣い・吉田幸助、53年ぶり復活の名跡「玉助」襲名に決意「いろんな役を持てるように…」

 五代目吉田玉助を2018年に襲名する人形浄瑠璃文楽座の人形遣い・吉田幸助が19日、都内で行われた襲名披露記者会見に出席。祖父である三代目吉田玉助が1965年に亡くなって以来、53年ぶりに「玉助」の名跡が復活することになるが「玉助という名前は、私にとって大きな名前ですので(襲名したことで)全然違うというところを皆さんに見ていただきたいと思います」と決意をにじませた。

53年ぶりに「玉助」を襲名する文楽人形遣い・吉田幸助 (C)ORICON NewS inc.

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 これに伴い、四代目玉助は2007年に亡くなった幸助の父・二代目吉田玉幸に追贈。文楽界では初めての試みとなるが、幸助は「父は玉助になろうという決意を胸に秘めていて、それに向けて準備していたところで病に倒れてしまったので…」とその意図を説明した上で「祖父が昭和40年に亡くなって、その1年後に私が生まれた。生まれ変わりとは言いませんが、そういう風になれたらなと思っています」と言葉に力を込めた。

 1〜2年前に襲名を考え始めたといい「継ぐためには皆さんに認めてもらわなければいけない。そこで(吉田)簑助師匠に手紙で相談をさせていただいたところ、1年前くらいにお食事に呼ばれて『おめでとう。継ぎなさい』と言っていただき、そこでやっと決心がつきました」としみじみ。「芸というのはひとつひとつの積み重ね。まだまだ未熟ですが、ちゃんと勉強していって、大きな人形、いろんな役を持てるようになりたいです」と抱負を語った。

 自身の人となりについて聞かれると「大阪人ですから、何かオチをつけないといけないというノリがあります。真面目一辺倒ではなくて、話は面白くないのですが、何か面白いことをやっていきたいという気持ちは持っています」とにっこり。「家内のおかげで、最近では落語や舞台もいろいろと観に行くようになった。いろんなところを吸収していきたいと思います」と意欲を見せていた。

 襲名披露公演は、2018年4月に大阪・国立文楽劇場、同年5月に東京・国立劇場で行われる。

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  • 53年ぶりに「玉助」を襲名する文楽人形遣い・吉田幸助 (C)ORICON NewS inc.
  • 襲名披露記者会見に出席文楽人形遣い・吉田幸助 (C)ORICON NewS inc.
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