シンガー・ソングライターの泰葉が3日、東京・上野精養軒で『泰葉のディナーショー〜ピアノと歌で夏の夜〜』を開催し、3年ぶりに音楽活動を再開させた。アンコールで復帰を心待ちにしていたファン150人を前に「みなさんのおかげですばらしい日になりました」と目をうるませ「また思い出をつくることができました。今日のことは一生忘れないと思います」と涙で声を震わせながら感激した。

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　『大切な場所から…大切な人へ…私の小説」と題したコーナーでは、思い出の曲とともに父である初代・林家三平さんや弟の林家正蔵、二代目林家三平とのエピソードも披露。二代目が誕生したころを振り返った泰葉は「父は、この子と過ごす時間はあまりないとわかっていたのでしょう。父の深く大きく熱い愛情が、みんながやきもちを焼くくらい弟ばかりに注がれていました」としみじみ語り、在りし日の父に想いをはせていた。

　泰葉は今回の復帰にあたり「ライバルは誰かなと考えたとき、それは昔の私でした」と話し「怖いものもなく、元気いっぱいで音楽が楽しくて仕方なかった。私はこのライバルに挑戦し続けたい」と掲げた。活動休止期間中の3年間「勉強していた」間に書きためたという60曲もの中から2曲を発表したほか、全16曲をピアノ弾き語りなどで熱唱し、ファンを魅了した。