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森重樹一、ソロの心境を語る

 歌手・森重樹一が11日(ジュイチの日)、東京キネマ倶楽部で全国ツアー『SOUL TO SOUL TOUR』の東京公演を行った。ライブでは、ソロを中心に、80〜90年代にロックシーンの一翼を担ったZIGGYをはじめ、SNAKE HIP SHAKES、The DUST‘N' BONEZなど所属したバンドの名曲全27曲を熱唱し、600人のファンを魅了した。

インタビューに応じた森重樹一

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 ZIGGYの一連ヒット曲をはじめ、シンガー・ソングライターとしても名曲を残している一面を持つ森重はライブ後、ORICON STYLEの独占インタビューに応じ、「自分自身ZIGGYの曲を歌いたいという気持ちは、21歳ではじめてからいつも変わらない。本当のことを言えばZIGGYをやりたいけど、そこに賛同してくれるメンバーや、俺と同じような考え方を持った人がいないのが現実。だからZIGGYの曲はZIGGYの曲として封印したくない」とソロで歴代バンドの楽曲を歌う心境を告白した。

 The DUST‘N' BONEZとTHE PRODIGAL SONSから脱退しソロ活動を本格的に始めて約9ヶ月。「自分がどれだけ音楽や歌が好きだったということを思い出させてもらっています。歌い手として自分に真摯に向き合った時に、やることをやるためにはバンドという形では、あまりにも自分が気を使うという制約が多すぎた」と話す。さらにDAMI JAW ライブへの飛び入り参加や氣志團の対バンツアーに参加するなど精力的に活動する森重は「ほかの人と接点を持って何かをやれるなんて思ってなかったし、昔の自分だったら構えてしまうと思うけど、そこに飛び込んでいけるようになったのがソロになってすごく良かったと思う」と心の変化を語った。

 そして、ソロ転向後いち早く行った全国ツアーを振り返り「小さい街でも本当に1人ひとりが待っていてくれる感じが伝わってくる。その人たちがZIGGYから何を感じていてくれたのか、その人の歴史を知ることはできないけど、ただ、自分に対する想いは一朝一夕でできたものではないってことはわかります。ライブ1本終える度に自分なりに歌うことの意味は確認させてほしいと思うし、その人たちの気持ちと向き合いたいから、もっと全国を廻りたいです」と意欲を見せた。

 一方、ツアーで被災地・宮城を訪れた際「仙台のファンが「よく来てくださいました」って言ってくれた時、王様気取りでいる自分が馬鹿馬鹿しいと思った。若い時には気付けなかったし、人から感じられなかった。自分のアンテナが壊れていた。音楽を通して自分ができることは、精一杯やらせてほしいと思った」と胸の内を話した。

 本ツアー中に最新アルバム『SOUL TO SOUL』(9日発売)を発売した森重は「自分なりに聴いてきたロックやポップスを材料にしながら世界ができてきていると思うのですが、さらに踏み込んでいけていると思うし、すごく自由になった自分が新作に見えてきている」とアピール。最後に「1曲でも多く作らせてほしい。それが自分にできる唯一のこと。夢は、オーケストラとやってみたいです。ずっと持っている夢で、いつか叶えたい」と想いを語った。

 そんな森重が「ジュイチの日」という特別な日に開催した公演は、ファンに素敵なプレゼントをしたいという想いからアコーステイックパートとバンドパートの2部構成で行われた。アコースティックパートでは、ZIGGYの「Jealousy」など全5曲を歌い上げ、“ボーカリスト”として圧巻の歌声を披露。一方のロックパートでは、最新アルバムの収録曲を中心に「GLORIA」など歴代の名曲をパフォーマンス。27曲を歌い上げた森重は「(自分の歌を聴いて)1人でも多くの人が上を向いて歩いて欲しい。やれる限り歌っていきたい」と話した。

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  • 東京キネマ倶楽部で行われた公演の模様
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