• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • おでかけ
  • 本場で食べたい「ドイツケーキ」フォークが刺さっていても味は格別!

本場で食べたい「ドイツケーキ」フォークが刺さっていても味は格別!


「ドイツケーキ」と聞いて一番に思い浮かべるのは、バウムクーヘンでしょうか。しかし、ドイツでバウムクーヘンはそれ程日常的なケーキでは無く、バタークリームや果物の素材を生かしたケーキが主流です。ドイツでは子供から大人まで大のケーキ好き!お茶に招待されると、手作りのケーキが2、3種類用意されていたりします。ドイツを訪れたなら、食べて帰らないと後悔しそうな、人気のケーキをご紹介します。

フォークが突き刺さるドイツのケーキ

写真:car min

ドイツのケーキといえば、日本で最もポピュラーなのはバウムクーヘンかもしれません。しかし、実はドイツでは、バウムクーヘンは日本のようにどこでも買えるケーキではなく、クリスマスやお祝いに贈る高級なお菓子なので、取扱いのあるお店でも冬季限定の販売しかなかったりします。
しかし、バウムクーヘン以外にもドイツならではの美味しいケーキがたくさんあります。
ドイツのケーキは「クーヘン」(Kuchen)と「トルテ」(Torte)の2種類があり、「クーヘン」はパウンドケーキのような焼きあげたケーキ、「トルテ」はクリームや果物を載せたり、詰めたりしたケーキと種類分けされています。

写真:car min

ドイツでケーキを食べられる場所はケーキ屋(Konditorei/コンディトライ)、パン屋(Baeckerei/ベッカライ)、カフェ(Cafe)があり、多くのケーキ屋はカフェを併設したスタイルになっているので、ケーキを食べたい方は「コンディトライ」に入るのをお勧めします。
そして、いざケーキが運ばれてきた時に、フォークがケーキに突き刺さっていてもビックリしないでください!これは合理的なドイツ人の考えらしく、フォークが持って来る時に落ちないようにケーキに刺さっていたり、運んでいる時にケーキが崩れないように、予めケーキを倒したままお皿に載せたりしているんです。
全てのケーキがこのスタイルで提供されるわけではないですが、日本では見られない光景も現地ならではの楽しみかもしれません。

これは外せない!人気の「ドイツケーキ」

写真:car min

日本のドイツ菓子店でも見かける「フランクフルター クランツ」(Frankfurter Kranz)は、名前からも連想できるように、フランクフルト名物のケーキです。「クランツ」は花輪やリング状に焼いたケーキの意味があり、ホールの状態で見ると、大きなドーナツ状の形になっています。伝統的なバタークリームと、酸味のあるベリー系のジャムが間に入り、上部はクロカンと呼ばれるアーモンドや、クルミ入りのカラメルで覆われています。

写真:car min

「黒い森のケーキ」という名前の「シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ」(schwarzwaelderkirschtorte)は、ドイツ南部の「黒い森」地方の伝統的なケーキです。この地方ではサクランボの生産が盛んで、サクランボで作った「キルシュバッサー」(Kirschwasser)という蒸留酒も有名で、このケーキにも使われています。
生クリームと甘酸っぱいサクランボ、そしてココア生地のスポンジに染みこんだキルシュバッサーの香りが、美味しさの秘訣です。

写真:car min

レストランのデザートメニューでも見ることが多い「アプフェルシュトゥルーデル」(Apfelstrudel)は、オーストリア発祥のお菓子ですが、ドイツでもとても人気です。「シュトゥルーデル」はドイツ語で、「渦」や「渦巻き」を表す言葉で、香ばしく炒めたパン粉をバターと砂糖でまとめ、そこにりんごとレーズンを混ぜ合わせた物を薄い生地で巻いて焼きあげます。
お店では、温めた「アプフェルシュトゥルーデル」に、バニラソース、ホイップクリームやバニラアイスが添えて出されることが多く、この一皿だけでカロリー爆弾のようですが、温かいケーキと冷たいアイスのコンビネーションを、ぜひ味わってみてください。

いちごやチェリーも!フルーツ系ケーキ

写真:car min

4月の終わり、シュパーゲル(白アスパラガス)が店頭に出てくる頃、市場のもう一つの主役は「いちご」(Erdbeere/エアートベーレ)です。長い冬からやっと春が到来したのを喜ぶように、いちごのケーキもショーケースの中で華やかさを高めています。ショートケーキ風のクリーム系から、いちごをタルト生地に敷き詰めゼリーで固めたものなど、種類も豊富に揃います。

写真:car min

いちごの季節が少し落ち着く頃からサクランボが登場します。「サクランボのクリームケーキ」(Kirsch-Sahnetorte/キルシュ-ザーネトルテ)は、酸味のあるサワーチェリーのシロップ漬けを使い、甘い生クリームとバランス感のある味わいを楽しめます。生サクランボを使ったものがあったり、クリームの部分もババロアだったり、お店によって様々なタイプがあります。

写真:car min

果物をふんだんに使った「果物のケーキ」(Obsttorte/オープストトルテ)は、タルト生地に果物が載った物から、スポンジの上に果物をあしらった物まで幅広いスタイルがあります。甘いケーキは苦手と思われる方でも、果物中心のトルテなら大丈夫かもしれませんね。

定番のアップルケーキやチーズケーキも

写真:car min

「アプフェルクーヘン」(Apfelkuchen)はりんごのケーキで、焼いた生地の中にりんごが入ったものや、甘く煮込んだりんごが上下の生地に挟まれた物もあります。ドイツでもりんごは人気で、市場に行くと色々な種類のりんごが売られていて、りんごのケーキは年中を通して食べられます。
甘酸っぱいりんごの味を生かしたケーキには、山のような生クリームを添えるお店もあります。あっさりしたクリームなので、ケーキと一緒に食べてもそれ程重い感じがしません。「ザーネ?」(Sahne)と聞かれたら生クリームのことです。

写真:car min

「チーズケーキ」はドイツ語で「ケーゼクーヘン」(Kaesekuchen)で、ドイツのチーズケーキは、クヴァルク(Quark)という熟成させないフレッシュチーズで作られています。プレーンなものからポピーシードや果物が入ったものまで様々で、日本で食べるチーズケーキとはまた違った味わいが楽しめます。

写真:car min

「蜂の刺し傷」という、直訳すると不思議な名前の「ビーネンシュティッヒ」(Bienenstich)は、上下の生地の間に、泡立てたバタークリームと混ぜ合わせたカスタードクリームが入っています。表面には香ばしいアーモンドがキャラメルでコーティングされ、カスタードクリームの柔らかさと異なる食感が独特です。

濃厚なチョコレートやマジパンもドイツならでは!

写真:car min

「ヘレントルテ」(Herrentorte)の「ヘル/Herr」は、ドイツ語で男性を意味する言葉で、このケーキを直訳すると「男性のケーキ」になります。層状になったスポンジの間に白ワイン、ブランデー、マジパンで作ったワインクリームを挟んでいます。表面は、少し甘さを抑えたチョコレートでコーティングしてあり、一番下に敷かれたビスケットのサクサク感が全体を引き締めた食感に仕上げています。
お酒を含んだ少し甘さ控えめなところが、男性向けとも言われていますが、ドイツの男性の多くは、クリームたっぷりのケーキが大好きなので、名前の由来が当たっているかどうかは分かりませんね。

写真:car min

ウィーンのザッハー・ホテルで生み出された「ザッハートルテ」(Sachertorte)も、チョコレート好きには見逃せない一品です。チョコレート味のケーキ生地の間にアンズジャムを挟み、上からチョコレートでコーティングしている濃厚な味わいで、チョコレートケーキの王様と言われています。

写真:car min

「マジパントルテ」(Marzipantorte)の「マジパン」は、アーモンドをすり潰し、砂糖などを混ぜて半固形状にしたもので、薄く延ばしてスポンジの間に敷いたり、ケーキの表面を覆ったりします。この「マジパン」を色付けして花や動物など色々な形にしてケーキの飾りつけに使ったりもします。
ドイツ人の多くは、この「マジパン」が大好きで、チョコレートで包んだマジパンや、クリスマス時期に登場するシュトーレンの中にも入ったりしています。

ぜひ本場の「ドイツケーキ」を!

本場で「ドイツケーキ」を味わってみたいと思っても、言葉の問題やケーキの種類が多くてためらってしまうかもしれません。でも、勇気を出してお店の中へ入ってみてください。多くのケーキ屋やカフェでは、ショーケースのケーキを見て選ぶスタイルになっているので、食べたい物をみつけて、指差し、店内で食べる仕草をすれば理解してくれます。
今回ご紹介した「ドイツケーキ」は代表的なもので、これ以外にも、地域やお店によってそれぞれ独自の名物ケーキがあったりします。ショーケースの中で美味しそうに見えるケーキがあれば、ぜひ自分の直感を信じて注文してみてくださいね。
そして、美味しい感動を伝えたい時のドイツ語、「レッカー!」(lecker!)=「美味しい!」もお忘れなく!

■関連MEMO
ドイツ観光局 フランクフルタークランツ
http://www.germany.travel/jp/towns-cities-culture/traditions-and-customs/frankfurter-kranz-cake.html
ドイツ観光局 シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ
http://www.germany.travel/jp/towns-cities-culture/traditions-and-customs/black-forest-gateau.html

【トラベルjpナビゲーター】
car min

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

あなたにおすすめの記事

オリコントピックス