大量の軽石が漂着している沖縄県本部町の新里漁港に14日、県内各地から約400人のボランティアが駆け付け、軽石の除去作業を行った。ユーチューブチャンネル「沖縄サムライ」で動画を配信し県内で活躍する、ユーチューバーのMGさんが9日にインスタグラムで参加を呼び掛けたところ、北部でドライブを楽しむ車やオートバイ愛好家の間で口コミやSNSなどを通して広がり、参加者が増えた。

 MGさんは、週末に車やオートバイで北部にドライブに出掛ける人も多いことから「軽石をどうにかしたいと思っている人もいたと思う。せっかく北部に足を運ぶなら、ついでに軽石の除去も手伝おうと考えた」と、作業を呼び掛けたきっかけを話す。

 この日新里漁港に集まった人々は、船着き場などに流れ着いた軽石を、スコップなどを使い手作業で除去。参加者が持ってきた2台のパワーショベルも活躍し、約2時間で1トン袋100袋分が除去された。

 今帰仁村から参加した仲原大貴さん(24)は「今帰仁も大変だが、助け合いは必要。今後も協力したい」と強調した。

 沖縄市から参加した宇良希龍(きりゅう)さん(23)は「終わりが見えないのがきついが、少しでも力になれれば」と汗を拭った。

 MGさんは「今回の活動をきっかけに、多くの人の協力が県内に広がってほしい」と願った。(比嘉啓一郎通信員)