那覇商業高校(松村嘉英校長)の生徒が授業の一環で考案した5種類のパンが、沖縄県内のオキコストア10店舗で販売されることになった。5日、同校で記者会見があり、「映える」見た目が特徴の個性豊かなパンが紹介された。商品開発に取り組んだのは卒業を間近に控えた同校商業科の3年生。高校生活の集大成となり、「多くの人に食べてほしい」とPRした。販売期間は3月4日まで。

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 生徒たちが同社店舗に飛び込みで営業を行い、商品販売が実現した。11月から3カ月、同社と意見交換しながら試行錯誤し開発に取り組んだ。店頭のPOPやSNSを活用した販促活動も生徒たちが考えたという。

 商品は「抹茶のうずまきパン」(270円)、「黒糖クロワッサンコルネ」(230円)、「紅芋クロワッサン」(360円)、「ぽてにゃん」(260円)、「ポークとポテトサラダのうちな~カレーパン」(280円)の5種類。

 「抹茶-」は「少し大人の味」を目指し、甘さとのバランスを取った。食べやすい味付けにした「ぽてにゃん」は子ども向けのかわいらしい見た目にこだわった。

 松村校長は「自分たちでアイデアを出し、皆さんの力を借りて立派な商品ができた。一人でも一個でも多く県民の皆さんにも味わってほしい」とあいさつ。「抹茶-」を開発したグループの請舛香音さんは「今までは買う側の視点だったが、作る側の気持ちを知ることができた。新鮮な経験になった」と話した。(社会部・新垣亮)