沖縄県うるま市勝連の南風原区自治会は17日、恒例の「シマクサラー」を行った。悪疫払いの儀式で、同自治会では旧暦12月7日に行うムーチー(鬼餅)行事に合わせて執り行っている。豚肉を縄に挟み、縄の両端を長い竹に結んで道の両側に立てた魔よけを集落内の道路11カ所に設置した。

 11カ所のうち、南原小学校近くの3カ所では同小の教諭らも一緒に儀式を行った。新城剛校長は「集落に鬼が入ってこないように自治会長と一緒に結界を張った。職員もこの儀式に初めて参加し、良い経験になったのでは」と語った。

 野島大雅(ひろまさ)自治会長は「先生方にも参加してもらい、地域の安全と子どもたちの健康祈願ができた。公民館職員が作ったムーチーを子どもたちが食べ、地域の文化に触れるいい機会になった」と話していた。(与古田徳造通信員)

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