「ハッピードリームサーカス沖縄公演」にピエロとして出演しているバレンシア・デルガド・ルーズベルトさん(11)が11日、団員に見守られながら公演地元の豊見城市立豊崎小学校に初登校した。36人のクラスメートに「6年2組にようこそ」と大きな拍手で迎えられた。

 ルーズベルトさんはコロンビア生まれで、パフォーマーである両親の同サーカス移籍で日本に来た。公演に合わせた転校は今回で25校目になる。

 ステージで見せる堂々とした姿とは違い、この日は少し緊張した様子。「久々の学校にドキドキして眠れなかった。こんなに大勢で玄関まで迎えに来てくれるのは初めてでうれしい」と照れくさそうに笑った。

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 1、2校時は体育館で書き初め大会に参加。隣の友達に「墨はここに入れて」「ゆっくり書いてね」などと教えてもらいながら、しっかりと書き上げた。

 ルーズベルトさんに付きっきりだった金城興和さん(12)は「新しい仲間が増えて、めっちゃうれしい。一輪車に乗りながらあや跳びできると聞いてびっくり」と声を弾ませた。

 担任の古波蔵綾教諭は「子どもたちはルーズベルトさんが来るのをずっと心待ちにしていた。新しい世界を見せて、お互いの刺激となってもらえれば」と期待を寄せる。

 父親のサンタンデルさん(33)は「息子はいつも新しい友達をたくさんつくってきて尊敬している。勉強を頑張りながら、日本語もたくさん吸収してきてほしい」と願った。(社会部・垣花きらら)

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