琉球舞踊家の阿嘉修と呉屋かなめが出演する公演「機縁 壱 はなのうち」が2024年1月6日、沖縄市民小劇場あしびなーである。「出会いと縁に結ばれた組み合わせの妙味と機縁が織りなす舞台シリーズ」の第1回としてシアター・クリエイトが企画した。同日午後1時から「かなめの会」、午後5時から「修の会」をそれぞれ公演する。

 2人は県立美里高校(沖縄市)の先輩・後輩で、舞踊家としては四半世紀を超える付き合いという。「歌たい舞うたい」シリーズなどさまざまな舞台で共演や振り付けなどの共同作業を重ね、舞踊界では名コンビとして知られる。出演依頼を「お互いが出るなら」と快諾した。昼夜共通して打組舞踊「加那よー天川」が披露され、互いの技芸に一目置く阿嘉と呉屋が個性をぶつけ合う。

 「かなめの会」の演目は、呉屋振り付けの創作舞踊「KOTOBUKI」「花眺み遊ば」「魚くゎーし節」、舞踊劇「きっちゃき かなー小『儲き果報口説』」など。師匠の新崎恵子と「シンターゲーリー遊び」(新崎作舞)を共演する。呉屋は「先生は引き出しが多く、尊敬する。一緒に踊れるのは楽しみ」と話す。立方は他に松田香織、知念亜希ら。地謡は花城英樹ら。

 「修の会」のプログラムは、前半が「伊野波節」「湊くり」「むんじゅる」など、玉城流に受け継がれる古典舞踊や雑踊で、後半は舞踊劇「腹鼓御殿(わたちじんうどぅん)」となっている。「伊野波節」は阿嘉が「30代、40代、50代と年齢ごとに踊り、深めていきたい」という演目だ。「腹鼓御殿」は阿嘉のこれまでの創作舞踊をメドレー形式に構成した。立方は他に嘉数道彦、玉城匠ら。地謡は仲村逸夫ら。

 入場料は前売り一般4千円、中学生以上25歳以下2500円など。問い合わせはシアター・クリエイト、電話090(3074)8295(平日午前11時~午後6時)。