北朝鮮からミサイルが発射されたとして、全国瞬時警報システム(Jアラート)が発令された21日午後10時46分過ぎ、沖縄都市モノレール(ゆいレール)が一時、全線で運行を見合わせたほか、那覇空港に着陸した航空機が地上待機させられるなど交通機関を中心に影響が出た。県内14署に本紙が確認したところ、午後11時5分時点で、関連する被害は確認されていない。同11時15分過ぎにはJアラートは解除された。

 モノレールの県庁前駅では、Jアラートが鳴るとホームにいた乗客がスマートフォンを確認していた。アナウンスで「安全が確認されるまで全線の運行を停止する」と流れると、座り込んで待つ人の姿も。てだこ浦西駅まで行く予定の40代男性=中城村=は「北朝鮮のミサイルに慣れてしまったところがある。早く帰りたいので生活に支障が出るのは困る」と話した。

 青森県から来県中で、滞在先の親族宅に帰ろうとした40代女性は、おもろまち駅の改札を通る直前にJアラートが鳴り、通れなくなった。「突然のことで怖かったが、迷惑な話だ」と話した。

 石垣市役所では職員や自衛隊らが集まり、情報収集を急いでいた。