陸上自衛隊与那国駐屯地への地対空誘導弾部隊の配備計画で、防衛省が駐屯地東側で新たに取得を予定している土地に埋蔵文化財包蔵地「伝サガムトゥ村跡遺跡」が含まれていることが8日、分かった。開発には文化財保護法に基づく事前の届け出のほか、記録作成のための発掘調査が必要となる場合がある。部隊配備に遅れが生じる可能性が出ている。(八重山支局・平良孝陽、東京報道部・嘉良謙太朗)

 与那国町教育委員会などによると、防衛省の取得予定地は町有地など約18万平方メートルで、この遺跡も含まれる。16~17世紀ごろの集落跡で、伝承ではサガムトゥ村があったとされる。

 現在は原野や牧場で、保存状態は...