[新春 TOP INTERVIEW 2023]

 -2022年を振り返って。   

 2019年7月に出店して4年目に入りました。この数年間はコロナ禍の中でお店を営業していただきましたオーナー様、従業員の皆さま、また多くの協力をいただきましたステークホルダーの皆さまに大変感謝しております。

 お客さまに身近に、便利にお店を利用していただくことが私たちの最大の使命であり、1店1店に多くのお客さまがご利用いただき大変ありがたく思っています。21年8月に計画の100店舗を達成し、22年2月には120店舗も達成しました。この2月には150店近くまで計画が進んでおります。

 -23年の目標は。        

 23年はより身近にセブン-イレブンを感じていただく年になります。150店体制が見えてきた事で、大きなメリットがあります。一つ目は、商品の品ぞろえです。沖縄で多くの商品を開発・製造し、沖縄の良質な食材・商品や全国・海外の商品をそろえることで、商品の幅が広がり店舗の魅力を高めます。商品の力によってセブン-イレブンを選んでもらう取り組みをさらに強化しなければなりません。

 二つ目は、お客さまとの接点が増え、声を聞くことができます。消費者心理、行動、価値観などの変化は速く、求められるものも変わります。それに対応した商品はもちろん、接客やサービスでも選んでいただくための取り組みも力を入れます。今後も一店一店を大切に180店、200店と身近な地域に増やしていきたいと考えています。

 -コンビニ業界の動向について。 

 店舗数を拡大し、多くのお客さまにご利用いただくことで、売り上げのシェアをどれだけ取れるかだと思います。コンビニ業界だけで競うのではなく、中食、外食も含め小売業、サービス業の範囲を超えたなかで、セブン-イレブンを利用していただける方を、どのように増やしていくのかが重要であり、お客さまのニーズを追い続けないといけないと思います。

 -県産食材を使用しています。  

 22年度は全国のセブン-イレブンで黒糖を取り扱いました。原料としては数%の消費ですが、継続して販売を積み重ねることで、生産者も計画製造・計画販売ができるようになります。沖縄県産品を活用した仕組みを一緒に作ることで地元の雇用と活性化が始まっていくと思います。定期的に県産食品を全国に発信していきたいと思います。

 -環境問題への取り組みは。   

 販売者責任として、お客様参加型の資源循環に力を入れています。プラスチック使用量の削減としてペットボトル回収機を75店へ設置し、回収・再利用で製品化しお店で販売と水平リサイクルを積極的に実施しています。22年度からは、食とエネルギーの地産地消として、販売期限切れの食品を発電と土壌改良材にリサイクルする取り組みを沖縄の企業と一緒に参画しています。環境問題は、社会全体で、ひとりひとりが積極的に取り組む、また取り組める環境をつくる事が重要であると思っています。
ひさなべ・けんじ 1969年福岡県生まれ。2001年セブン-イレブン・ジャパン入社。17年3月執行役員第6リクルート部長に昇格。同年10月、セブン-イレブン・沖縄社長に就任し現職。

Personal Question

(1)新入社員に薦めたい本や映画(2)思い出に残る旅(3)沖縄の持つ魅力・好きなところ

Answer

(1)読書も良いが、実体験を積んでほしい (2)子どもとダイビングした西表 (3)きれいな海と人間性。人として魅力のある人たちが多い