[#クラフトオキナワ](51) 鈴木修司 ゆいまーる沖縄社長

 宮古島市平良にある宮古木工芸は、1961年に与儀栄功さん(87)が、宮古島で家具の製造・販売を行う与儀家具ベッドセンターを創業したのが始まりです。その後、与儀家具、宮古木工芸と名称を変更して現在に至ります。栄功さんの孫に当たる与儀昌樹さん(32)は、90年に宮古島市で生まれ、地元の宮古高校へ進学します。自分の将来について思い悩んでいた高校2年生の時に、祖父の工房で働くことを決意。卒業式の翌日から働き始めました。以来、栄功さんの仕事を見ながら、14年間技術を積み上げてきました。

 現在は、宮古島で育ったテリハボクやイヌマキといった木材も使い、三線を中心に生産を行うほか、一般家庭や飲食店などで使う一枚板のテーブル、行政関係者や議員の名札、織物で使う道具など、特殊加工を施した木製品の生産も行っています。...