沖東交通(沖縄県西原町、東江一成社長)は20日、車体やシートカバーにサンリオキャラクターのハローキティをデザインした「キティタクシー」の出発式を、那覇市の同社那覇営業所で開いた。やわらかいイメージで女性従業員の獲得や外国客の取り込みを狙う。配車予約時に指定することも可能。

 同社は2月、ハローキティの看板を掲げた従業員用の保育園を那覇市首里石嶺に開園した。同キャラクターが子育て世代に人気であることから、タクシーのイメージアップを図ろうと車体にデザインした。キティタクシーの車種はトヨタのシエンタで、5月までに計5台を導入済み。ナンバプレートはすべて「860(ハロー)」にそろえた。

 同社は今夏にも、ホームページを英語、韓国語、中国語対応にリニューアルする予定で、外国客向けにもキティタクシーをPRする。

 出発式では、勤務して22年目の安座間かよ子さん(62)が「偶然手を挙げたお客さんも観光客も喜んでくれる。キティちゃんにけがをさせないように、いっそうの安全安心を心掛けたい」とあいさつした。