(報道発表資料)

2021年3月15日
株式会社ブレインスリープ
東日本電信電話株式会社

ブレインスリープ×NTT東日本
「睡眠」においてAIを活用したデータ利活用で共創
〜最新睡眠医学と最新テクノロジーの融合で日本の睡眠課題の解決を目指す〜

株式会社ブレインスリープ(本社:東京都千代田区、代表取締役:西野精治・道端孝助、以下「ブレインスリープ」)と東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井上 福造、以下「NTT東日本」)は、睡眠におけるデータ分析基盤の構築および睡眠障害診断のAI予測に関する実証実験を共同で開始いたしました。今後はさらにパートナーシップを強化し、ブレインスリープが持つ最先端の睡眠医学の知見とNTT東日本がもつ最先端のICT技術を双方に持ち寄り、様々なパートナー企業を巻き込みながら、日本の睡眠課題の解決を目指していきます。

共創の背景

日本はOECD※1加盟国の中で睡眠時間が最も短く、かつ年々短くなる傾向にあることが知られています。

近年、話題となった「睡眠負債」とは、日々の睡眠時間の短縮が本人の気付かないうちに蓄積されること、それにより、日中の集中力低下、精神状態の悪化、生活習慣病を含む様々な疾病リスクの増大などの多くの悪影響が現れることを意味しています。企業においても同様で、従業員の睡眠不足が蓄積し、もしくは従業員の睡眠障害によって、労働生産性の低下や経営効率の低下を招いています。

このように「睡眠負債」が大きな問題を引き起こす一方で、睡眠課題を解決する医学的・科学的エビデンスに基づいたソリューションはまだまだ社会実装が進んでいない状況にあります。

このような背景を踏まえ、日本の睡眠課題を解決するために、医学的・科学的エビデンスに基づいたソリューションで睡眠革命を起こし、脱・睡眠負債を目指すブレインスリープと、AIやIoTなど先端技術を活用した地域課題解決を推進するNTT東日本は、健康経営を推進したい企業や新しい睡眠ソリューションを創出したい企業の支援を実施いたします。

  • ※1経済協力開発機構(Organisation for Economic Co-operation and Development)

実施プロジェクト

①睡眠データ利活用基盤を構築

ブレインスリープが所有する睡眠に関するデータおよび今後の研究データを一元的に蓄積し、AIによるデータ分析等で更なる活用が可能な睡眠データ利活用基盤を構築いたします。

今後、健康経営を促進したい企業、新しい睡眠ソリューションを創出したい企業およびスマートシティを推進する自治体へ、本データ利活用基盤を用いた支援を実施いたします。

<データ利活用取り組みイメージ>

②AIによる睡眠障害診断予測

太田睡眠科学センター※2と連携し、睡眠障害の診断をサポートする AIモデルの構築を開始いたしました。

現在、睡眠障害の確定診断には施設宿泊型の終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG 検査)※3が必要であり、睡眠障害の疑いのある方の時間的・コスト的な負担が大きい状況にあります。一方で、近年国内では睡眠障害を訴える人が急増し、適切な医療体制が必要とされていますが、正確な診断ができる睡眠専門医が所属する医療機関や睡眠専門医そのものの人員不足も深刻な課題の一つとなっています。

本プロジェクトでは、日本有数の睡眠検査の実績を誇る太田睡眠科学センター受診者で、PSG検査により確定診断が下された約一万人の問診・検査データを活用し、AI技術を用いて、睡眠障害を予測するモデルを構築することで、よりスピーディーかつ効率的に睡眠障害の診断をサポートする環境の構築や睡眠障害の早期発見を目指していきます。

  • ※2太田睡眠科学センター(https://www.ota-sleep.com/新規ウィンドウで開く
    平成16年4月から睡眠障害を専門に診断・治療を行う機関として、心理・社会的背景にも寄り添った診断や治療を総合的に行う有数の睡眠障害の治療センター
  • ※3脳波・眼球運動・心電図・筋電図・呼吸曲線・いびき・動脈血酸素飽和度などの生体活動を、一晩測定する検査

③企業の健康経営促進を支援

睡眠偏差値forBiz※4を活用し、従業員の睡眠およびエンゲージメントを可視化し、表面化されていない課題を分析することで、従業員のプレゼンティーズム※5改善の支援を実施いたします。分析では、睡眠だけではなく、ストレスや生産性など多角的な分析を実施させていただき、課題を明確化したうえで、解決のためのソリューションを用意いたします。

  • ※4ブレインスリープが提供する睡眠可視化Webサービス(https://brain-sleep.com/sleep-deviation/新規ウィンドウで開く
  • ※5出勤しているにも関わらず、心身の健康上の問題により、充分にパフォーマンスが上がらない状態

④ 新しい睡眠ソリューションを創出したい企業およびスマートシティを推進する自治体を支援

日中の眠気による労働生産性の低下に対して、適切な仮眠が生産性を向上させるだけでなく、疾病リスクの減少にも効果があることがわかっています。

第1弾として、センシング・IoT技術※6を駆使し、ひとり一人の最適な仮眠時間および覚醒タイミングを特定し、スムーズな目覚めを促すための技術検証を実施いたします。

本検証によって取得した知見およびノウハウを提供し、新しい睡眠ソリューションを創出したい企業およびスマートシティを推進する自治体の支援を実施いたします。

  • ※6脳波センサ、ドップラーセンサ、環境センサなどを活用しセンシング

【会社概要】

株式会社ブレインスリープ (https://brain-sleep.com/新規ウィンドウで開く

本社所在地 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー26F
設立 2019年5月
代表者 代表取締役 西野 精治・道端 孝助
事業内容 スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長の西野精治を代表取締役・最高研究顧問として「最高の睡眠で、最幸の人生を。」をスローガンに、令和元年5月に設立。主に睡眠に特化した企業への睡眠コンサルティングやITを活用したサービス、医学的根拠がある睡眠情報の発信などを行っています。世界一睡眠時間が短い日本人の睡眠負債をなくし、生活向上に導くことを目指します。

東日本電信電話株式会社 (https://www.ntt-east.co.jp/

本社所在地 東京都新宿区西新宿3-19-2
設立 1999年7月
代表者 代表取締役社長 井上 福造
事業内容 東日本地域※7における地域電気通信業務※8およびこれに附帯する業務、目的達成業務、活用業務
  • ※7北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県および長野県
  • ※8県内通話に係る電話、専用、総合デジタル通信などの電気通信サービス

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。