ミヤコアオイの群落地で、ギフチョウの幼虫を確認しました。ギフチョウは春先の短い期間だけに成虫が現れるアゲハチョウの一種で、美しい姿から春の妖精ともいわれます。しかし里山の減少により近年は生息地・個体とも少なくなっており、鳥取県では純絶滅危惧種に指定されています。
ギフチョウの食草であるカンアオイの仲間は、春は明るく夏は薄暗くなるような環境の林床に生える植物です。ギフチョウが繁殖するにはこのカンアオイ類の群落が必要です。
葉の裏にギフチョウの卵の殻を見つけました。幼虫は小さいころは群れで行動します。夏までにはさなぎになり、その後次の早春まで約10か月さなぎの状態で過ごします。
前のブログでキアシドクガの大発生をご紹介しましたが、今年はこのシタオビホタルガも大発生しています。サワフタギの木に発生し、木を丸裸にしていきます。キアシドクガには毒はありませんが、こちらの方には体液に毒があり、皮膚につくとかぶれます。触ったりすると体液を出しますのでご注意ください。