手話と音楽、ダンス、お笑いとが融合 「とっとり手話フェスLIVE2023」 約1400人の観客を魅了

 鳥取県の手話言語条例制定10周年を記念したチャリティーライブ「とっとり手話フェスLIVE2023」(手話パフォーマンス甲子園実行委、県主催)が17日、鳥取市のとりぎん文化会館で開かれた。同条例の趣旨に賛同する有名歌手や芸人、ダンサーなどが出演。手話と音楽、ダンス、お笑いとが融合した多彩なパフォーマンスで約1400人の観客を魅了し、会場は笑いと感動、一体感に包まれた。

 手話を取り入れたダンスが特徴のパフォーマーユニット「HANDSIGN」が総合プロデュースを担当した。同ユニットのメンバー・TATSUさんと結婚したタレントの足立梨花さんや、歌手の島谷ひとみさん、miwaさん、ハジ↓さん、ダンスユニットの「KUROKO」などが登場し、倉吉市出身の女優・中野郁海さんのトークもあった。

 出演者らは、楽曲を手話で表現するパフォーマーとともに、パワフルな歌声やキレのあるダンスを披露。吉本興業のお笑い芸人で構成する「よしもと手話ブ!」は、手話を交えた斬新な漫才を繰り広げ、観客の笑いを誘った。

 エンターテインメントと融合した手話表現は来場者の心をつかみ、子どもから大人まで、パフォーマーや手話通訳士の手話をまねたり、手拍子を打ったりして盛り上がった。フィナーレでは、出演者と観客全員で手話の振り付けがついた楽曲に合わせて踊り、楽しみながら手話を身近に感じた。

 母親に誘われて来場した岩美町の片瀬杏梨さん(16)は「知っている曲もあったし、(手話で表現する)ダンスも楽しくて手話への関心が高まった。まちで耳の聞こえない人がいたら、助けになりたい」と話した。

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