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2013年2月25日

第2回:損益、PSI(生産・販売・在庫)管理の共通化を

平山賢二社長

アットストリームの平山賢二社長

朝比奈玲子氏

日立製作所ITプラットフォーム事業本部の朝比奈玲子氏

経営コンサルティングのアットストリーム、平山賢二社長は、「国内外生産拠点の業務品質を高めてグローバル競争を勝ち抜く!」と題し、グローバルに製造拠点を展開する製造業の業務改革、業務統一の進め方を解説した。

平山氏が強調したのは、本社と海外拠点で損益管理を正確にタイムリーに行うには、その前提となるPSI(生産・販売・在庫)管理を確実に行うことの重要性だ。

損益管理は製品別、市場別、工場別の3軸で管理する。それによって、利益を上げている製品や事業、儲かっていない製品や事業は何かといったタイムリーな情報把握につながり、グローバルで何をすべきかが明確になる。

PSI情報については、その重要性は理解されていても、実際には製造現場では高い離職率などにより受払い処理でさえ正しく行われていない。その結果、過大な在庫の発生や生産トラブル、情報伝達の遅延などの問題が発生している。アジアをはじめとして海外拠点では、当たり前の業務処理の重要性が高まっているという。

平山氏は「グローバルでの損益、PSI管理を正確に迅速に実現することが製品事業連結でのキャッシュを高める」と述べた。

アットストリームでは、標準業務機能テンプレート(標準的な業務プロセスをテンプレートとして定義した仕様書)を使用することで、国内外製造拠点の現行の業務機能を比較、把握し、業務改革とシステム改革を同時に推進する取り組みを提案している。

ITリスクを回避、軽減するためのグローバル対応も急務だ。日立製作所ITプラットフォーム事業本部の朝比奈玲子氏は「グローバル時代の基幹業務を支える、そして攻める運用管理とは」をテーマに、自社商品「JP1」の活用例を中心にITシステムの運用、管理について説明した。

アジア新興国では、通信インフラの未整備による通信サービス障害、処理能力のオーバー、人材の不足による運用ミスが日々の業務に対する障害として浮上しやすい。加えて時差があるために、日本の深夜など労働時間外にシステムがダウンすると対応が難しい面もある。

そこで、サービス利用者(顧客など)のリアクションを含むサービス性能、自社で使うCPUなどシステム性能の両面を監視して障害原因究明の一助にすることを推奨する。他に、運用手順の標準化や作業の一部自動化を組み合わせて、ITスキルが低い人材に対応すること、大容量データ転送の基盤を配備することなどが、ITリスクの軽減につながる。

朝比奈氏は「業務継続性を確保しながらスピードアップ、コスト削減を測るために、IT運用ツールを用いることはグローバル事業を成功させる条件のひとつになる」と話している。

【情報提供】東洋ビジネスエンジニアリング株式会社web_buttom

記事一覧

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