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もっともハード。でも、てっぺんは最高!――「のぼり棒」

2020年02月10日ピックアップ製品
  

もっともハードな遊具って何ですか――。
こんな質問をされたら、きっと多くの人は次のように答えるのではないでしょうか。

「やっぱり『のぼり棒』ではないでしょうか」
かつて多くの小学校は、体育の授業に「のぼり棒」を採り入れていました。とはいえ、まだ体力が十分でない小さな子どもにとって、のぼり棒はかなり‶手強い遊具〟と言えるでしょう。見上げるほどの高さがあり、てっぺんまで到達できない子どもも少なくありません。

「でも、てっぺんまで登れたときは最高!」
ハードだけど充実感のあるのぼり棒は、トレーニング的な要素が強いせいか、遊具のなかでも異色の存在かもしれません。近年はやや減ってきたように思われますが、その使用法やメリットを考えれば、むしろ現代にマッチする遊具という気がします。

総合力を鍛えるマルチな遊具

握力、腕力、そして脚力――。いろんな力が必要とされるのぼり棒は、子どもの体力を総合的に鍛えるのに最適なマルチ遊具です。

例えば「腕力」だけなら、雲梯や鉄棒などの遊具でも鍛えられるでしょう。しかし、言うまでもなくのぼり棒は腕力だけでは登れませんよね? 何せてっぺんはけっこう高いですから。実際3メートルほどあり、これは戸建て住宅の2階床部分に相当します。

そこでポイントになるのが、いかに「脚力」を使うか。手で身体を上に引っ張りながら、足でグッと身体を押し上げるのがのぼり棒のコツ。腕力と脚力。この2つを上手に使うことでてっぺんまで登れます。

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(体力とコツが必要なマルチ遊具「のぼり棒」)

「ワタシの学校では、授業の際は必ず裸足で登ってましたけど」
こんな話をよく耳にします。裸足の方が足裏や足指で確実に棒を捉えられるため、「のぼり棒の授業だけは裸足で行う」という学校はけっこうありました。裸足は健康に良い。脳を活性化させる。こんな教育効果を期待した面もあったかと思います。

また、太ももや膝の使い方も重要で、棒にしっかり絡ませるのも必須の技です。ずり落ちそうになったとき、ギュッと太ももや膝を締め、落ちないように踏ん張るわけです。普段はなかなか使わない筋肉で、そこの強化にもつながるなど、のぼり棒は意外なところでも役立ちます。

いずれにしても腕力だけでなく脚力がポイントです。
そしてもう1つ、忘れてならない力があります。それは「精神力」です。

「のぼり棒って、必ず途中で一度か二度は諦めたくなるものでした」
のぼり棒の特徴は、ハードな遊具だけに苦労や負荷が大きいこと。体力の弱い子などは苦手意識を持ちやすく、ともすると「自分はてっぺんまで登るのは無理かも」と、のぼり棒の‶壁〟にぶつかります。

しかし、その壁こそがのぼり棒のメリット。腕力が弱ければ「よし、もっと鍛えよう!」と努力したり、途中で落ちそうになっても「今日こそは登りきろう!」と奮起したり。子どもが目標を持ち、諦めないことを学ぶきっかけにもなります。

体力だけでなく、精神力まで鍛える――。
のぼり棒は、成長期の子どもに最適な遊具の1つです。

コンパクトだから嬉しい

ところで、のぼり棒はどんな学校にフィットするのでしょうか。その答えの1つが「校庭が狭い学校」です。例えば、東京の湾岸エリアなどはマンションの建設ラッシュで子どもが急増しており、相対的に子どもが遊ぶスペースは減少傾向にあります。

問題は、1人ひとりの個別スペースが減るのはもちろんのこと、サッカーや鬼ごっこなど‶集団で遊ぶスペース〟まで減ってしまうことでしょう。やはり学校では友達同士で遊びたいもの。そんなときに役立つのが「のぼり棒」。コンパクトな設置スペースながら大勢で遊べるため、校庭を効率よく使え、集団で遊ぶ機会も増やします。

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(10人・20人が一緒に遊べる「のぼり棒」)

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(丸いスタイルが効率的な「カサ型のぼり棒」)

そしてもう1つは「子どもの体力と精神力を伸ばしたい学校」。近年、常に子どもの体力低下は課題に上るものの、一向に改善する気配はありません。外遊びの機会が減っているだけでなく、子どもの遊びの性質にも原因があるのかもしれません。

「のぼり棒はハードだけど、やってみると発見があるよ」
こんな風に先生が教えたとしたら――。体力を鍛えて精神力を養うのぼり棒は、古くて新しいツールになるかもしれません。


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