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直木賞作家の阿部牧郎さんが死去 娯楽性豊かな小説を多数発表

 風俗や推理、スポーツ、恋愛など幅広い分野で小説を著した直木賞作家の阿部牧郎(あべ・まきお)さんが11日午後11時33分、急性肺炎のため大阪府の病院で死去した。85歳。京都市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、しのぶ会を開く予定。喪主は妻映子(えいこ)さん。

 京都大卒。1968年の「蛸と精鋭」が直木賞候補となった。以降、繰り返し直木賞候補となり、88年に8回目の候補作「それぞれの終楽章」で受賞を果たした。

 その後も、娯楽性あふれる時代小説や伝記、官能小説などを多数発表した。ラジオ番組のパーソナリティーを務めたほか、大のプロ野球ファンとして知られた。

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