棚田彩るかかし120体 ラグビー日本代表も
世相を表すユニークなかかしが棚田の景色を彩る「第20回鬼木棚田まつり」が23日、波佐見町鬼木郷であった。前日に台風17号が接近したため、いったんかかしを一部撤去したり、吹き飛ばされた帽子や眼鏡などの小物を付け直したりするなど、地元住民は祭り当日まで対応に追われたという。
並んだかかしは120体。熱戦が続くラグビーワールドカップ(W杯)の日本代表や、話題の芸能人夫婦、スマートフォンで勉強する「令和の二宮金次郎」などが、町内外から訪れた見物客を楽しませた。
子ども連れの佐世保市の30代女性は「表情も良く、あるもので作ったちょっとチープな感じが味があって楽しい」と笑顔。カメラを片手に訪れた同市の70代男性は「今年も一生懸命、日々のニュースから、何を作ろうかと考えたんでしょうね」と作り手の住民たちを思いやった。(平山成美)