袴田事件、執念のみそ漬け実験 冤罪事件に心を奪われた男性、支援32年
1966年に静岡で一家4人を殺害したとされ、死刑確定後に再審(裁判のやり直し)を求める袴田巌さん(86)の支援を、弁護団と共に32年にわたり続ける男性がいる。佐賀県出身の山崎俊樹さん(69)。東京高裁が再審開始の可否を13日に判断するが、開始決定が出ても検察が不服申し立て(抗告)をすれば、審理はさらに延びる。再審開始を確信する山崎さんは「何としても検察官抗告を阻止したい」と気を引き締める。
山崎さんは、「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」(約100人)の事務局長。91年ごろから、拘置中の袴田さんと面会するなど支援を始めた。
...