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茨城県警察本部

耐震改修へ設計を/被災の水戸警察署

2011/12/29 日本工業経済新聞(茨城版)

 県警察本部は、震災で被災した水戸警察署(水戸市三の丸)の耐震改修に向けて設計を策定する。被災度区分判定の結果、早急に耐震改修を行う必要があることから、12月補正予算に1221万3000円を計上し債務負担行為も設定。本年度から来年度にかけて設計を進め、来年度から3カ年で耐震改修工事を行う予定だ。

 水戸警察署は1974年(昭和49年)9月、県三の丸庁舎近くの敷地3530・26㎡に建てられた施設。規模はRC造地下1階地上6階建て延床面積5071・61㎡。

 震災前の耐震診断では構造耐震指標であるIs値が0・230だったが、震災後に行った被災度区分判定では3階部分が0・208と、耐震性能に変化が見られた。

 そもそもIs値0・3は、地震(震度6強~7)の振動と衝撃に対して倒壊または崩壊する危険性が高い。これに加え、今回の震災で耐震性能もさらに下がったことから、耐震改修が急務となっている。

 県警察本部では、12月補正予算に1221万3000円を計上。債務負担行為の措置で、本年度に3割分の366万4000円、来年度に残り7割分の854万9000円を配分する。

 耐震改修に向け、本年度と来年度にかけて設計をまとめた後、来年度から2014年度までの3カ年にわたって耐震改修工事の期間を設ける見通し。


【写真=水戸警察署】

耐震改修する水戸警察署012470.jpg

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