記事

事業者
埼玉県北本市

北本駅西口駅前広場改修へ/今夏に設計等委託/リニューアル計画発表会を26日開催

2009/06/08 埼玉建設新聞

 北本市は、JR北本駅西口駅前広場のリニューアルに向けて、26日に文化センター2階展示ホールで、顔プロ「第3回まちづくり講座」を開催し、これまで検討してきた結果を踏まえた、改修基本計画を発表する。そして、今夏に設計などを委託し、22年度の施工に備える。当初予算では、詳細設計に1200万円、建築構造設計に200万円、照明等設計設計などに300万円の合計1700万円を計上している。

 同講座は、誰でも参加でき、出入り自由・参加無料となっている。開催時間は、午後6時から7時30分まで。講師は、東京都歴史文化財団の森司氏(建築家)。また、会場の展示ホールでは、23日の午後2時から27日の午後4時まで、今までの調査報告やワークショップの様子の展示および駅前広場リニューアル計画の模型展示を行う。

 同駅西口駅前広場は、供用開始から約30年が経過し、施設の老朽化が目立つようになってきた。また、この間、市の発展とともに歩行者や送迎車両が増加し、歩行者の安全やバスなどの円滑な運行に支障が見られるようになってきた。さらに、現在、同駅周辺は中心市街地として、商店街の活性化や市の玄関口としての景観の向上が求められるとともに、社会的には超高齢化社会の到来に備えた公共空間のバリアフリー化などが、緊急の課題となっている。

 このため、市は中心市街地のコミュニティーを再生し、市民活動を促進して賑わいを向上させるため、昨年10月に「北本らしい〝顔〟の駅前つくりプロジェクト」を立ち上げた。そして、地域プロデュースの専門家と一緒になり、調査・研究を行い、ワークショップを通して北本の「妄想」「顔」「緑」「商」「光」「らしさ」について勉強しながら、同駅西口駅前広場の改修基本計画を検討してきた。

 整備区域は、約5800㎡の駅前広場とともに、西中央通り線と南小通りの交差点までの約80m区画を含め、全体で約7700㎡の計画。

 5月中旬時点の暫定案(模型写真)を見ると、駅前広場の北側をロータリー(内側の緑空間が800㎡程度)とし、南側に市民活動の場となる雑木広場(750㎡程度)の整備を計画。また、ロータリーの周囲には、シェルター(屋根)を設置する予定。

 路線バスやタクシー以外の一般車両については、ロータリー内にできるだけ停車させない考えで、駅前広場と駅前交差点の間の進入道路側に、送迎のための待機スペースを設ける計画。


【写真=駅前広場のイメージ(5月中旬時点の暫定案)】

北本駅西口広場イメージ図002081.jpg

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら