自動車工場で稼働するファナックのロボット
▼産業用ロボット 工場の生産ラインに設置して人間の代わりに働くロボット。自動車や電子部品、食品など幅広い分野で製品の組み立てや搬送に導入されている。同じ作業を高速で繰り返すのを得意としている。人手不足を背景に採用が拡大している。ロボットの動作をプログラミングするソフトウエアや、生産ラインに組み込むためのシステム構築も重要になる。
産業別では自動車で多く使われ、塗装や溶接の作業などで活用されている。電気自動車(EV)に欠かせないモーターやバッテリーの組み立てなど重量物を扱う作業をこなしている。従来の産業用ロボットは安全柵を設けて人が作業するエリアと分ける必要があった。最近は生産ラインで人と並んで作業する協働ロボットの導入も進み活躍の場が広がっている。
2022年の産業用ロボットの設置台数は国別で中国が29万台と最大となっている。日本が5万台と2番目に多い。日米欧の企業が競争してきたが国の支援を受ける中国勢が台頭する。世界市場ではファナックや安川電機のほか、スイスABBや中国美的集団傘下の独クーカの4社が大手とされる。
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