グリコ社長に江崎悦朗氏 勝久社長の長男、40年ぶり交代
江崎グリコは14日、江崎勝久社長(80)の長男、江崎悦朗代表取締役専務執行役員(49)が3月24日付で社長に就任すると発表した。勝久氏は代表権のある会長になる。社長交代は40年ぶり。2月11日に同社が創立100周年を迎えたことを機に、世代交代を進める。健康分野や海外で事業拡大を目指す。
3月24日の株主総会などを経て正式に決定する。勝久氏は創業者の江崎利一氏の孫にあたる。1982年に社長に就いた。主力のチョコレート菓子を軸に海外展開を進め、企業規模を拡大した。1984年にはグリコ・森永事件の被害者として誘拐された。
悦朗氏はサントリーなどを経て2004年にグリコに入社した。マーケティング分野に強く、販売政策を指揮してきた。16年に代表取締役に就任、現在は海外事業を統括する子会社の社長も務めている。
江崎 悦朗氏(えざき・えつろう)95年(平7年)慶大総合政策卒、04年江崎グリコ入社。08年取締役執行役員、16年代表取締役専務執行役員。兵庫県出身。