メルカリ、米国フリマで出品手数料無料に 商品は値上げ
フリマアプリのメルカリの米国法人は27日、出品者が支払う販売手数料を撤廃すると発表した。これまでは商品価格の10%を取っていた。稼ぎやすい環境を整え、より多くの出品を促す。米国の主要な個人間取引サイトで販売手数料を撤廃するのは初めてという。
購入者が返品しやすくする仕組みも始める。全ての商品の購入額に商品価格の10%を上乗せする。購入者は商品到着後3日以内に返品を申請すれば、理由を問わず購入額が返ってくる。これまでは申請理由によっては返品が認められないことがあった。
メルカリの2023年10〜12月の米国事業流通総額は、前年同期比12%減の2億3900万ドル(約360億円)だった。メルカリによると、インフレで趣味用品の購入が鈍っているという。手数料の改定で出品が増えても、購入が鈍る可能性がある。ジョン・ラーゲリン最高経営責任者(CEO)は「中古品の販売をできる限り簡単で利益が得られるものにすべく取り組む」と述べた。
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