日経平均終値3万9239円、3日連続で最高値更新
27日の東京株式市場で日経平均株価が3日続伸し、史上最高値を連日で更新した。前日比の上げ幅は一時200円に迫り、3万9400円台に乗せる場面があった。27日朝発表の消費者物価指数(CPI)で物価上昇率が市場予想を上回り、日銀が金融政策正常化を進めるとの思惑を背景に国内債券市場で金利が上昇(債券価格は下落)し、銀行株が買われた。
日経平均の終値は、前日比5円(0.01%)高の3万9239円だった。前日の米国市場で半導体関連株が上昇した流れを引き継ぎ、朝方から値がさ株が買われ、一時192円(0.5%)高の3万9426円まで上昇した。その後は株価指数先物への売りが主導する形で伸び悩み、下落に転じ、下げ幅は一時100円を超える場面があった。
みずほフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループがそれぞれ一時3%高となった。みずほは2009年1月以来、三井住友は08年7月以来の高値となった。三菱UFJフィナンシャル・グループも2%高をつけ、07年1月以来の高値となった。新発2年物国債利回りは一時0.165%に上昇(価格は下落)し、11年7月以来、約12年7カ月ぶりの水準をつけた。
前日の米株式市場で英アーム・ホールディングスが10%高と急上昇したことを受け、アームを傘下にもつソフトバンクグループ(SBG)が一時前日比3%高となった。野村証券は26日付でSBGの目標株価を従来の9280円から1万1750円に引き上げた。アーム株の上昇などを反映し、SBG傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の投資損益を見直したという。
東京エレクトロンが2%高、ファナックが3%高をつける場面もあった。物色は半導体関連銘柄以外にも広がった。JFEが昨年来高値を付けた。ゴールドマン・サックス証券の石橋隆行ヴァイス・プレジデントは「年初に相場をけん引した半導体関連など大型株に加え、これまで買われていなかった小型株などにも物色が波及する息の長い株高になってきた」と見る。
2024年2月22日、日経平均株価が1989年の大納会でつけた史上最高値の3万8915円を更新しました。3月4日には4万円台に乗せました。最新ニュースと解説記事をまとめました。