1分で読める海外市場(21日)ダウが大幅反落 米利上げ長期化懸念が重荷に
株式
米ダウ工業株30種平均は大幅に反落。下げ幅は700ドルを超える場面があった。米小売り大手の決算が市場予想を下回り、米景気の先行きへの警戒感が強まった。米長期金利が上昇し、株式の割高感が意識されたのも重荷となった。
債券
米10年物国債利回りは上昇(価格は下落)。3.9%台と2022年11月以来の高水準を付けた。2月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が8カ月ぶりの高水準となり、市場予想も上回ったことで、米利上げが長期化するとの見方が強まった。
為替
米市場で円相場は下落し、1ドル=134円台後半で取引を終えた。米国債利回りが上昇したことで、ドルを買う動きが広がった。
商品
米国の原油先物相場は小幅に5日続落。高止まりするインフレを受けて、米欧が利上げを続けるとの観測が強まっている。世界経済を冷やし、原油需要の減少につながるとの見方から売りが続いた。
ワンポイント
21日発表のPMIなど市場予想を上回る米指標が相次いでいるうえ、一部の大手小売りによる賃上げを背景に高水準のインフレが続き、米利上げが長引くとの見方が強まりました。22日に公表される1月31日〜2月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨や、米連邦準備理事会(FRB)高官の発言が注目されています。利上げや景気の先行きを巡り、神経質な相場が続きそうです。
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