琉球銀行、地元建設関連3社のM&A仲介 数十億円規模
琉球銀行は9日、沖縄県で建設業を展開する企業グループによる、県内の建設会社など3社への買収を仲介した。買収額は非公表だが、関係者によると数十億円規模という。
同行が仲介したのは、不動産賃貸や建設機材リースを手掛ける座波商会(沖縄県浦添市)による第一三興グループ(那覇市)の建設会社やリサイクル企業など3社の買収。座波商会傘下の建設会社は海上土木に強く、第一三興グループの建設会社は道路建設など陸上土木が得意で、シナジー効果が高められるという。
琉銀の川上康頭取は、同行によるM&A(合併・買収)の規模としては「ダントツで過去最大」と説明。「県内資産を守り、資金を県内に還流する上での好事例」と語った。同行は川上頭取が就任した2017年から、県内企業を対象にしたM&Aの事業化に本格的に乗り出し、これまで50件近く成立させてきた。