第一交通産業、EVタクシーで沖縄県本部町の名所ツアー
第一交通産業グループと住友商事は2月中旬から沖縄県本部町の観光名所を電気自動車(EV)タクシーで巡るツアーを始める。同グループが初めて県内に本格導入した4台のEVタクシーを活用し、環境意識が高いインバウンド(訪日外国人)の需要掘り起こしを狙う。
沖縄美ら海水族館や備瀬のフクギ並木、瀬底ビーチなど町内の観光名所を巡るなど3種類のモデルコースを用意しており、専用サイトで予約を受け付ける。料金は8時間の貸し切りで5万円。
タクシー車内では英語や中国語、韓国語で情報提供を行うほか、周遊観光の促進に向け非代替性トークン(NFT)技術を活用する。国土交通省のモデル事業にも採用されている。
1日には那覇市内で出発式を開き、平良武康本部町長らが出席。平良町長は「EVタクシーの活用で、環境に優しく満足度の高い観光ツアーができる」と期待を示した。
住友商事の担当者は「月に40台の稼働を見込んでいる。那覇市や空港から本部町までタクシーで移動することで、本島南部で課題になりかねないオーバーツーリズムの解消にも寄与したい」としている。