日経平均続伸、終値583円高の3万6546円
22日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、終値は前週末比583円68銭(1.62%)高の3万6546円95銭だった。節目の3万6000円台を終値で回復し、1990年2月以来、約33年11カ月ぶりの高値を付けた。前週末の米ハイテク株高に加えて、日銀の金融政策決定会合の結果発表を明日に控えて政策が据え置かれるとの観測が海外短期筋の買いを誘った。
海外勢を中心とした日本株買いは途切れることなく、日経平均は3万6000円台を終始上回って推移した。大引け前には上げ幅を600円まで拡大した。足元では米国で半導体関連をはじめとするハイテク株高が勢いを増している。人工知能(AI)関連の半導体需要への期待も高まるなか、東京市場でも今週後半から本格化する2023年4〜12月期の決算発表前に半導体関連株を買う動きが強まった。レーザーテクが後場に上げ幅を拡大したほか、アドテストや東エレクも買われた。
23日まで開く日銀の金融政策決定会合では金融政策が据え置かれるとの見方が多い。「先進国の中でも緩和的な金融政策が続いている国という位置づけから海外マネーが集まっている」(国内証券の日本株担当者)との声があった。さらに景気停滞が長期化している中国から日本株への資金シフトを指摘する声も出ている。日経平均はここまでの大幅上昇で高値警戒感が意識されやすいものの、需給の良好さに対して楽観的な見方も広がっており、売り急ぐ動きは乏しかった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は34.89ポイント(1.39%)高の2544.92だった。昨年来高値を更新し、1990年2月以来、約33年11カ月ぶりの高値を付けた。JPXプライム150指数は続伸し、15.91ポイント(1.41%)高の1144.66で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆2146億円、売買高は14億8464万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1472、値下がりは166、横ばいは20だった。
ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、信越化、ファナックが上昇した。一方、リクルート、アサヒ、宝HLD、オリンパスが下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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