トランコム純利益21%減 4〜12月、24年問題で費用増
物流大手のトランコムが29日発表した2023年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比21%減の37億円だった。運送の担い手不足が懸念される「2024年問題」への対応のため、燃料費高騰や物価高に沿った運賃の支払いを先行して進め、コストが増えた。前期に計上した関連会社の株式売却益がなくなったことも響いた。
売上高は1%増の1285億円だった。荷主企業とトラック事業者を仲介する主力の物流情報サービス事業は成約件数が増え、増収を確保した。営業利益は微減の57億円だった。物流拠点の新設に伴う費用もかさんだ。
24年3月期通期の業績予想は従来見通しを据え置き、純利益は前期比21%増の46億円を見込む。
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