GU、フェムテックに参入 ショーツなど発売
ファーストリテイリング傘下のジーユー(GU)は8日、技術などを生かして女性の悩みを解決する「フェムテック」市場への参入を発表した。吸水機能を備えナプキンが不要になるショーツや、着用してボディーラインを整える下着類を新たに展開する。新型コロナウイルス下での、女性の内面への健康意識の高まりに対応する。
「GU BODY LAB」プロジェクトを立ち上げ、吸水機能付きのショーツなど9商品を発売した。ショーツ「トリプルガードショーツ」は3層構造で約15~20ミリリットルの液体を吸収する。価格は税別1490円。ブラジャー「ナイトブラ」(価格は同1490円)は寝ているときに着用し、胸の横流れを軽減する。
フェムテックは世界的な成長市場にあり、米調査会社のフロスト&サリバンは2025年の世界市場規模が5兆円に達すると予想する。一方で日本ではまだ「タブー視」されることも多い。女性の体への意識の高まりは新型コロナ下の生活でより高まっており、GUの参入で日本で関連市場の拡大が加速する可能性もある。
商品の発売以外にもオムロン子会社のオムロンヘルスケアと協業し、女性の健康に関わる各種情報を発信していく。GUのグローバル商品本部の椎名玲子インナーチームリーダーは「(フェムテックは)欧米ではヘルスケア産業の新たな一角を占めるまでになった」と指摘。「日本でもGUが参入し、多くの女性に商品と情報を提供していきたい」と話した。