MetaMoJi社長 浮川和宣(1)夫婦の物語
日本語の知的活動支える 「一太郎」や手書きシステム開発
ここ10年は夏は長野・蓼科、春と秋は東京、冬は宮古島で暮らしている。今眼前に広がるのは、どこまでも美しい東シナ海の大海原だ。都市の喧噪(けんそう)とは無縁の土地だが隠居生活を過ごしているわけではない。「人間の知的活動を支えるものを創りたい」。その思いは、あれから何も変わっていない。
6年間のサラリーマン生活に終止符を打ってジャストシステムを創業したのが1979年のことだ。当時は妻の初子とたった2...
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コンピューターソフト会社、MetaMoJi(メタモジ)社長の浮川和宣さんは、大ヒットしたワープロソフト「一太郎」を生んだジャストシステムの創業者です。29歳で脱サラして夫婦2人、徳島でスタートし、日本を代表するIT企業に上り詰めました。その後、ジャストシステムを離れましたが、60歳で再出発。開発したタブレット用の手書き入力ソフトは学校や建設現場などで広く使われています。夫婦で歩んだ山あり谷ありの物語です。