「翔んで埼玉」の世界観再現、越生町の温浴施設などで
埼玉県を題材にした映画「翔(と)んで埼玉」の第2作の公開に合わせ、温浴施設を運営する温泉道場(埼玉県ときがわ町)は11月10日から期間限定で、同作とコラボしたサービスを展開する。リゾート施設のオーパークおごせ(埼玉県越生町)では、映画の世界観に浸れるコース料理や客室を売りに作品のファンらを呼び込む。県の食文化などもPRしていく。
第2作の「翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜」は11月23日から公開される。
オーパークで提供する「日本埼玉化計画コース」は、全ての料理に県産食材を使う。メインは秩父名物の「わらじかつ」で、サイボク(埼玉県日高市)の育てるゴールデンポークを揚げる。温泉道場が製造販売するチーズケーキの狭山茶味もデザートとして楽しんでもらう。人工芝の器などを使い、写真映えする見た目にもこだわった。1人税込み4980円で3日前までホームページや電話で予約を受け付ける。
東京に虐げられる埼玉を貧しく描いた同作。そのシーンを再現した「おんぼろグランピングルーム」も2部屋用意した。1部屋に最大5人宿泊でき、料金は1万9800円から。客室の外には映画に登場する関所を模した柵などを作った。11月中旬以降には映画の小道具も置く予定だ。
同社が展開するさいたま市の「おふろcafe utatane(うたたね)」のほか、北海道や滋賀県、三重県など全国の計7施設で、作品にちなんだ月替わり湯を実施する。12月10日まで県産の茶葉から作った入浴剤にした緑色のお湯につかることができる。